ゆるり鉛温泉(岩手県花巻市)@藤三旅館 1日目
そろそろ温泉に入りたくなってきた。
ということで、今回は岩手県花巻市にある鉛温泉へと向かった。
夫ともさんと両親たきおとふさこの4人旅。
あまりに楽しみにしすぎて、フォローしている さとうさんの記事を隅から隅まで熟読。
ふふふ、予習完璧。
●鉛温泉の歴史
今から600年程前、藤三旅館の藤井家の祖先が高倉山麓でキコリをしている時、岩窟から出てきた白猿がカツラの木の根元から湧き出る泉で手足の傷を癒す姿を見たことにより発見されたと言い伝えられてる。
これが温泉の湧出であることを知り、1443年頃に仮小屋を建て、一族が天然風呂として開いたと云われている。その後、大衆の浴場として1786年に長屋を建て、温泉旅館として開業、このような理由で温泉開湯のきっかけから名を取り「白猿(しろざる)の湯」と呼ばれるようになった。
この白猿の湯は、岩盤を人力で掘って造った湯船の底から源泉が自噴している。
完全源泉かけ流しの温泉。
湯船の深さは1.25mもあり、立って入浴するお風呂になっている。
鉛温泉へは新花巻駅発 花巻駅経由の花巻温泉郷をめぐる無料送迎バスで向かう。
志戸平温泉、大沢温泉などを通りながら1時間程で鉛温泉に到着。
着いたらさっそく名湯を味わいたい‼︎
源泉は5本あり、4つある浴場すべて源泉100%かけ流し‼︎ シャワーから出る湯も源泉100%‼︎ すごい‼︎
それぞれの浴場には入浴時間が設けられているので、まずはタイムテーブルとにらめっこして入浴する時間と浴場を選ぶ。
現在の時刻は17時。夕飯の時間は18時半。
ありゃー。女性専用の桂の湯しか入れなさそうだー。
じゃ、まずは腹ごしらえしてから向かいましょうか。
●桂の湯
女性専用の浴場。
内湯、そして渓流を見下ろす露天風呂あり。
・源泉名 鉛温泉 桂の湯+下の湯(混合泉)
・泉質 単純温泉
低張性弱アルカリ性高温泉
・泉温 48.2℃
・pH値 8.2pH
外は粉雪が舞い始め、のぼせた顔にふわりと落ちてくる。
気持ちがいいなー。全身から力が抜けてゆるゆるだ。
湯上がり後のビールで幸せは頂点に。
いやいや。のんびりしているところではない。
おなかぺこぺこ、夕飯の時間だよ。
その土地の食材をつかった食事は旅情を深めてくれる。お酒も会話もすすむ。いいねー。
●白猿の湯
食後のまったりした時間もさっさと切り上げ、ようやく待ちに待った白猿の湯へ。
白猿の湯は混浴だが、時間帯によって女性専用になる。食後の20時〜22時までがその女性専用に。急ごう。
湯船は人力で掘っているため深さは場所によって異なる。深いところは…1.35mかな。わたしの顎下まで湯が浸る。
湯船の底から湧き出す源泉に足底をつけてみるとかなりの水量であることがわかる。地球の恩恵を享受している不思議な感覚。
そしてなによりも泉質がすばらしい。ぬるっとしたやわらかさ、肌も柔らかくなる。湯船からあがると肌はすべすべだ。
ナトリウムと硫化水素が多く含まれているから肌に優しいうえ潤いも保たれるんだね。
●銀の湯
もうひとっ風呂浴びよう。
家族風呂として使われている銀(しろがね)の湯へ。
鉛温泉は、加熱や循環、差し水など一切なしの100%かけ流し。
そのため湯守が高温と低温の湯を混ぜて温度調節をしている。
銀の湯は1番のあつ湯だった。
職人技でできあがっている温泉だから、いろいろな湯を楽しめるんだな。
時刻は22時過ぎ。すでに白猿の湯は混浴時間になっていた。
どうしようか。もう1度入りたい。
こっそり扉を開いて覗いてみると誰もいない‼︎ 今がチャンス‼︎
やっぱり気持ちがいいなー。
いつかは湯治部でのんびり1週間を過ごしたい。
温泉三昧したので喉はからっから。最後のビールで今日を締めくくる。
明日はどんな1日になるかな。
明日もよく食べてよく呑める1日になりますように。
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