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レオナ・板橋文夫・瀬尾高志 「濤踏」アルバムリリース記念ライブ 飯田 OVER THE RAINBOW 7/23 レオナ Tap dance 全身打楽器 板橋文夫 Piano 背尾高志 Contrabass GUEST:森田修史(Tenor Sax)
四日目の夜を俺はまんじりともしないで過ごしていた。むやみにいっしょにするとバチがあたるのだが、俺は板橋文夫と山下洋輔を聴いた衝撃で、サイズを経ないでクラシックからジャズに走ったのだ。どうでもいいことなのだが、どちらも一瞬在籍だけはした音大のはるか先輩にあたる... その板橋を初めて生で聴き、なおかつ言葉を交わせるチャンスに恵まれた時どんな慄きが俺の身の内を走ったか、想像に難くないだろう。俺は森田以外全員初対面のメンバーに、手を震わせながら名刺を渡した。そしてそのリハ ― 遠
森田修史Quatet Jazz Live Over The Rainbow IIDA森田修史(ts) 魚返明未(p) 安東昇(b) 小松伸之(ds)
家に戻った私は、迫りくる睡眠の発作と戦った。いつもの表現衝動、内面との対話が形を成してこない。けっきょくその夜はやむをえず眠りをとったのだが、いま一夜以上を経て、かすかな睡眠欲求は消えない。実際、このメンバーの名前たちと、素晴らしいライブだったという一行があれば、私のモノ書きとしての仕事は終わったようなものなのだが、それは私の矜持が許さない。この「現実」から逃れようとするものに違いない睡眠への強力な誘いは何だったのだろうか。 いつものように、リハーサルなどはじまるはずのない
Eiji Nakayama presentsENATONE —エナトーネ— 濤(とう)CD発売記念LIVE中山英二(bass)北沢直子(flute)武田明美(筝) ‘24.Apr.21. at Over The Rainbow IIDA
打ち上げに至って、私は一種安寧な違和感の中にいた。アンコールのあと、皆の前で中山がステージから私を名指して礼を述べてくれたあと、オフステージでおよそ公にしたことのないフォームのピアニストとしての私を高く評価してくださったのだった。私のフリーフォームは「逃げ」だと言って。ただ、私にアーティストとしての凄みがあるとすれば、それはピアニストとしてであるよりも、ライターとして、であると願う。 その時間はライブの演奏にも劣らぬ充実したコミュニケーションの一瞬だった、というと演奏と演奏
三人十色(さんにんといろ) LIVE内藤哲郎(和太鼓) 小野越郎(津軽三味線) 木村俊介(篠笛) 特別ゲスト 加藤木朗(舞踏・太鼓) at飯田CANVAS ’24. Apr.17
私には木遣りと聞こえる「合唱」を降らせながら、演者4人がすうと舞台に登場してきたとき、私はその圧倒的迫力に、ジャズやクラシックでやるようには書きとめる力を失っていた。複合リズムとどこまでも日本のこころを現す旋律!加藤木の深いヒューモアを含んだ口上!客層も思いのほか若く、加藤木に促されて舞台に参加した観客も若かった。幸せも危険も皆で分かち合うというくすぐりに私も思わず微笑む。そうして朗声・朗音のシャワー、信頼するプロデューサーK氏の神が宿るという言葉通りの加藤木の舞!終止がパチ