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落ち込んでいるときに前向きになれる本

学校に足が向かなくなった少女がおばあちゃんのもとで過ごしたひと夏のおはなし。祖母から、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。
この本を読むと物事がうまく進まないとき、人生には一休みする時間も必要だと思え前向きになれます。

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。
千鶴は民宿の田村さんに自殺に失敗したことを告げるのですが普通の人だったら腫れ物に触れるような態度を取ってしまいそうな所を、田村さんは少し強引でぶっきらぼうな接していて良いなと思いました。
千鶴が民宿でのんびりとした時間を過ごすうちに心身ともに健康を取り戻し、再出発していく様子が自分も明日から頑張ろうと思えて前向きになれました。

文庫本の表紙の可愛いイラストに惹かれて手に取った本。
お嬢様学校育ちの優子は、高校生になって同級生の富田君と大好きなパン屋巡りを始める。継母と暮らす優子と両親が離婚した富田君。二人はお互いへの淡い思い、家族への気持ちを深めていく。そんなある日、優子の前に思いがけない女性が現れるというあらすじの「うさぎパン」
こちらもちょっと不思議でほっこりするような世界観が素敵ですが、今回おすすめしたいのは、書き下ろしのスピンオフ短編である「はちみつ」です。
大失恋をして好物だったパンが食べられなくなってしまった桐子。ひょうんなことがきっかけで仙人のような吉田先生と一緒に5日間ランチタイムを共にすることに…。
吉田先生のお弁当の描写がすごく美味しそうです読むたびに心躍ります。
「長く住めば住むほど、自分と関係のあるところだけを近道でつないで、そこからあまり外れなくなる」という吉田先生の言葉が心に響きました。
吉田先生と過ごす奇妙なランチタイムが、吉田先生の不器用な優しさが失恋した桐子を少しずつ回復させてくれます。
読み終わったときに温かい気持ちになれる本です。

ぜひ読んでみてください。


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