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2024年7月に読んだ本まとめ

 2024年も折り返しましたね。8月に入り、毎朝セミの合唱で目を覚ます勢いです。先月の読書記録をまとめていこうと思います。今回も目次を付けますので、お好きなところからご覧ください。


心の庭を耕して

 1冊目は小川糸さんの『とわの庭』です。昨年から、小川さんの作品をちょこちょこと読むようになりました。とても読みやすい作品が多いと感じています。ハンモックの上で春風にあたっているような心地よさの中で、時々目に入る温かな光が自分の心を照らしてくれるような存在になりつつあります。


 庭が舞台のお話というと、大好きなバーネットの秘密の花園を思い出す。そんな淡い優しい気持ちに包まれながらこの本を手にした。主人公のとわ後に十和子は、目が見えない。母からのいわゆる今で言うネグレクトを受けて育つ。波瀾万丈な人生のエッセイのような一冊のようにも感じるし、後半の盲導犬ジョイとの幸せに満ち足りた日常の回顧録にも感じる一冊である。お話の終盤で十和子は、30歳になる。一日一日を生きていくことの大切さを私たちに伝えてくれる。夜空に新しい星座を自分自身で生み出す、そんな人生を私も送りたいと感じた。

読書メーター感想より

 特設サイトも開設されています。こちらからどうぞ。

 人生を紡ぎだしていく「とわ(十和子)」に勇気をもらえる1冊です。

20代で出合いたかった

 2冊目は、『とにかく休め!ー休む罪悪感が吹き飛ぶ神メッセージ88』です。読書仲間が読んだ本でしたが、なにしろ装丁のインパクトが大きすぎて、電子書籍ですぐに購入してしまいました。

 休みは大切ですね。頑張り続けることは美しいことには変わりはないですけれど、リスクを負いすぎることは自分の人生をダメにすることに他ならないと思うのです。

 休んで、またそれから頑張る。その繰り返しを大切にしていきたいものですね。

自分が自分の最大の味方である

 3冊目は、クララ・ブランさんの『フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣』です。

この方は、Youtubeでお見掛けしたことがあったので、興味本位で読んだのですが、これほどまでに信念をもって生きているとは、と感心しました。作中のテーマである「エフォートレス」は、全力で頑張らなくてよい、ということではなくて「一点集中」のような、鬼滅の刃の善一くんを彷彿とさせるような生き方ではないでしょうか。「私」のエフォートレスは、肩の力を抜きつつも、自分の信念を曲げずに生きていくことかなと思いました。それは雨の中で、傘をさして長くつを履いてでも、目的地を一心に目指す子どものような心かもしれません。

読書メーター感想より

 この本を読んで改めて気が付いたことがある。それは、自分で決めたルールを守ることで、やりがいや達成感をもって暮らしていけるということである。
 そのルールは柔軟性のあるものでいいと思うし、枠から少しぐらいはみ出たっていいものである。
 そのくらいの枠組みの中で、新たな発見をし続けていきたいなと思う。

まとめ

 7月は、3冊読むことができました。ムラがあるので、読むときはものすごい読むし、読まない時はとんと読みません。今月は、すでに1冊読み終わっていて、『読書』月間のような意識をもっています。
 以前読んだ『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を思い出します。忙しさと読書とは両極にあるものだと実感します。

 題名通りの生活を送っていたこともあるし、現在も繁忙期はそのような状況に追い込まれることも多々ある。著者が言う半身で働くことは、個人の理想と現実とのギャップをいい具合に埋めてくれる、いわゆる「良い加減」なのだと思う。海外に来て、これまでの日本人らしいストイックな働き方に疑問を持つようになった。自分の時間を持てるようになって、読書という仕事以外の脈作りができるようになった。体内の毛細血管が四方八方に張り巡らされているおかげで、手の先まで暖かく感じるように、私達は仕事以外にも人生の鉱脈を持つべきであると思う。

読書メーター感想より

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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