読書好きによる選書②
こんにちは。noteを初めておよそ1か月。毎日の更新がないにも関わらず、多くの方に読んでいただき、有難い限りです。フォローもいただき嬉しいです。今日は、ミステリー小説の選書を、第2弾としてお送りしたいと思います。
祈りの窓が呪いの窓に
1冊目のご紹介するのは、夕木春央さんの『方舟』です。「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞をした作品とのことです。
旧約聖書に出てくる方舟を彷彿とさせる内容展開が、一番の見どころですが、それに付随して犯人の「私、生きて帰りたいな、どうしても。」の言葉は、ずしんと響くものがある。
シンプルなのに、シンプルゆえに言葉の表面をさらっただけでも、これほどまでにあざとく、人間の醜さ、恐ろしさが伝わるところが、作者の表現の巧みさを示しているのではないかと思います。
あなたの十戒は・・・?
1つ解せなかったのは、「なぜ、犯罪に手を染めなければならなかったのか」ということでしたが、最後の最後に作者によって明かされてスッキリしました。
ミステリー小説の醍醐味は
ミステリー小説を読む醍醐味は、物語の進行と同時に自分自身も、探偵のように謎解きをすることができるところだと考えています。そして、その謎解きが自分の手ですべて解き明かされることを期待しながらも、作者や主人公に裏切られたりすることに、面白味があるのではないでしょうか。
選書第3弾に向けて
次回の選書は「美味しいものシリーズ」でお届けできたらと思っています。読書版孤独のグルメを体現したいです。
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