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拝啓 君も痴女

恥ずかしい

ねぇ、とっても恥ずかしいよ
君が僕を診ることが

そんな目で見ないでほしい
きっと痴女だとばれてしまう

痴女だとばれたら、
嘲笑う?それとももっと欲しくなる?
ねぇもっと知りたい
君はなに色で笑うのか教えて

君のいろを口に含んでゆっくり味わったら
少し紅くなる
とても面白い、短絡的で、とても滑稽だ
素直すぎて笑ってしまうよ
どろどろとしていて、きっと無様だ
そういうところが好き
だからもっと観せてよ

君の繰り出すショーは素晴らしい
なんというかこう、面白くない
面白くないから面白い
君は面白くないから面白いんだよ
変わってる
でも君はそれを自覚してる
だからつまらない、腐らないでよ

こうして書いている今も
笑いが込み上げてきて堪らない
僕のことを解ったつもりの君が
おかしくって堪らない
きみの中のちいさな世界での出来事を
きみはまるで宇宙の真理のように話すんだ
あぁ、おかしくって堪らない

考えて書く文字は面白くない
感じて放つ言葉は気持ちがいい
だから美しい
考えられた文字の羅列なんてただの御託だ
本能のままに綴られた音は御託だが
一級品でとても贅沢だ
痴女にはピッタリの贈物だ
君も憶えておくといい

話が逸れたがこの世でいちばん美しいもの
それはなんだと思いますか?




それはなぜひかってみえるの?



君にとって大事だからだ
他人によっては見向きもされない
ちいさい ちいさいこと

でも君は持ってる
だから美しい


ひとと背を比べることが
どれだけ馬鹿げているか分かりますか

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