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ごましお
2023年6月17日 21:27
僕は質問をするのが苦手だ。特に学術的な場での質問となると、自分が的はずれなことを言っていないか、自分の質問が有益なものか、自分の知識のなさが露呈していないかなどと考えてしまい、不安に陥る。そもそも質問というのは、相手に対して自分が気になることを聞くためにする行為であるはずだ。それにも関わらず、僕は相手に認めてもらうため、相手に失望されないために、質問内容を熟考している。そうなってしまうのは、
2023年5月7日 21:55
大窓から見える激しい荒波と曇り空、式場まで聞こえる重々しい雨音、緊迫した空気、それらをすべて吹き飛ばすかのように、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」が色鮮やかに響きわたった。扉が開き、ガチガチに固まった新郎が入場すると、温かい笑い声が生まれ、たちまち和やかな空気に包まれる。友達が結婚した。おめでたいことだ。彼も最初は結婚後のことを不安がっていた。自分に置き換えてみても結婚のことを考えると様
2023年5月4日 17:52
1.はじめに「「ふとんがふっとんだ」」これはいわゆる“ダジャレ”というもので、一種の「言葉遊び」です。しかし、“ダジャレ”と聞いて舐められては困ります!言葉遊びは、隠喩や反語のように言語生活を豊かにするための修辞的効果を担ったレトリックの一つです。今回は、言葉遊びを独自の分類法をもって、実際にどのように使われているかを分析します。その際に、主に自分の過去作である『【韻文詩】お
2023年4月28日 23:59
友人Tがうどんを食べながら号泣していた。式場で余興のリハーサルをした帰りだった。その余興は、僕とTの共通の友人であるHの結婚式で行うものだ。映像+寸劇をするらしく、今回のリハーサルでは、映像の確認と余興の流れをプランナーさんと話し合うために時間が使われた。「するらしく」と書いたのは、ほとんどその余興に僕が関与してないからである。いわば、ただの付き添い人というやつだ。今日、初めて結婚式で
2023年4月23日 19:15
書けない日もある。筆がのらない日もある。何を書けばいいかわからない日もある。それは決して書くものがないからではない。ぼくは「わからない」ものを、少しでもわかるようになりたいから書いている。自分の内側にあるもの、この世界のこと、正義やレゾン・デートル、未来などの背後世界、それから、他者について。完璧にわかることはないだろうし、永遠に「わからない」ものをわかろうとすること自体、愚かな行為