人生100年時代のシニアライフ 定年後の幸せを探求する
人生100年時代を迎えた私たちにとって、定年後の生き方を真剣に考えることは、より充実したシニアライフを送るための大きなステップです。
では、シニアライフを豊かにするためにはどうすればよいでしょうか。
今回は、自分自身と向き合い、何が本当に重要であるかを見極める方法や、人生における目標設定の意味を深掘りします。自分の価値観を理解し、長期的なビジョンをもつことで、より充実したシニアライフを描くけるようになるでしょう。
定年後の生活に不安を感じている方や、今後の人生を豊かにしたいと願う方々にとって、参考となりましたら幸いです。人生の新たな章を切り開くためのヒントを見つけてみませんか?
※本稿は、山口一夫・著『シニアライフの人生設計 自分らしい定年後の生き方』(ごきげんビジネス出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
1.後悔を超えて 幸せな第2の人生を選ぶために
人生の最期に人々が抱く後悔は、私たちが生きるうえでの重要なメッセージです。オーストラリア人の看護師ブロニー・ウェア氏の著作『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)から得られる知恵を通じて、私たち自身の人生をどう見つめ直し、これからの第2の人生をどう生きるべきかを考察します。
●自分に正直に生きる勇気をもつ
最も多くの人が後悔することは、自分に正直な人生を送らなかったことです。多くの人は、他人の期待に応えることに終始し、心の奥底で本当に望むことを忘れがちです。しかし、死を迎えるとき、自らの選択に対する気づきが訪れます。自分が本当にやりたいことを見つけ、それを実現するための勇気をもつことが悔いのない人生を送るカギとなります。
●働きすぎを振り返る
「働きすぎなければよかった」との後悔は、とくに男性から多く聞かれるもので、仕事に没頭するあまり、大切な人との時間を蔑ろにしてしまうことが多いです。人生のおわりに振り返ると、仕事よりも家族や友人との思い出のほうが真の価値をもつことに気づくでしょう。仕事と私生活のバランスを見直し、愛する人たちとの時間を大切にすることが重要です。
●思いを伝える勇気をもつ
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」との後悔は、人間関係における重要な教訓です。感情を抑え込み、他人に合わせることが無難に思える瞬間が多いですが、自己表現を大切にすることで、よりよい人間関係を築けます。自分の気持ちを伝えることが、時にはトラブルを引き起こすこともありますが、最終的には誠実なコミュニケーションが人間関係を豊かにするのです。
●大切な人とのつながりを見直す
人生のおわりに気づくのは、友人とのつながりの大切さです。コロナ禍などの影響で、つい友人との連絡を怠ってしまうこともありますが、思い出すことができたときには、連絡を取り合う努力が必要です。人は生きている限り、お互いに思いやりをもってつながりを続けることが大切です。
●幸せの選択を再確認する
最後に、最も基本的なことは「幸せをあきらめなければよかった」という後悔です。幸福は他人の評価や期待によって決まるものではなく、自分自身の選択に基づくものであると気づくことが大切です。変化を恐れず、人生を楽しむことが、最終的に満ち足りた人生につながるのです。
私たちの人生は選択の連続です。これからの第2の人生に向けて、他者を尊重しつつ、自分自身を大切にし、悔いのない選択を重ねていきましょう。
2.偉人が残したメッセージからの教え
前節では、ブロニー・ウェア氏の『死の瞬間に後悔する5つのこと』を通じて、人生における重要な教訓を学びました。ここででは、歴史に名を残す2人の偉人、スティーブ・ジョブズと渋沢栄一が発した言葉から、幸せな第2の人生を築くための示唆を探ります。
●スティーブ・ジョブズの最後の言葉
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏は、ビジネス界での成功にもかかわらず、人生のおわりに彼が最も重視していたことは「健康」「愛情」「周囲の人々を大切にすること」であると述べています。彼の言葉から、私たちは以下の教訓を得ることができます。
【成功の本質】
ジョブズ氏は成功を収めながらも、喜びが少ない人生だったと認識していました。仕事の成果や富は、いずれ色あせるものです。真の幸せは、家族や友人とのつながり、そして自分自身を大切にすることにあると彼は教えてくれます。
【人生のバランス】
彼は自身の過去を振り返り、自分に夢中になりすぎることが、周囲の人々をないがしろにすることにつながると警告しています。私たちも、何かに没頭しすぎていると感じたときに立ち止まり、バランスを見直すことが大切です。
ジョブズ氏の言葉は、私たちが第2の人生を後悔なく生きるための重要な指針となるでしょう。
●渋沢栄一の名言
次に紹介するのは「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一氏です。彼は多くの企業を設立し、日本経済に多大な影響を与えた偉人であり、数々の名言を残しています。特に注目すべきは、以下の2つの言葉です。
【夢七訓】
「幸福を得たければ、まず夢をもつべし」という言葉には、夢をもたない限り幸せにはなれないという強いメッセージが込められています。この言葉は本書で紹介している「第2の人生30年計画」にも通じるもので、夢を実現するためには計画と実行が欠かせないことを教えてくれます。
【人生の後半への展望】
「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り」という言葉は、定年退職制度が普及する前に生きた渋沢氏が語ったものです。彼の60代には多くの重要なプロジェクトがあり、70代でも精力的に活動していました。彼の言葉は、年齢に関わらず働く意欲を、もち続けることの重要性を示しています。
これらの名言からは、年齢に関わらず自分の夢を追い続ける姿勢と、働くことの価値が見えてきます。
スティーブ・ジョブズ氏と渋沢栄一氏の言葉は、私たちに数々の示唆や希望を与えてくれます。とくに、自分の気持ちを大切にし、他者とのつながりを意識しながら、人生の後半を充実させるための指針を提供してくれます。私たちもこれらの教えを胸に、第2の人生をより豊かに生きるための努力を続けていきましょう。
3. 第2の人生の幸せをデザインする 人生100年時代に向けた新たなステージ
人生100年時代を迎え、セカンドライフの過ごし方がますます注目されています。本書の著者・山口一夫氏がセミナー活動を通じて学んだ、幸せな第2の人生を送るための重要なポイントを紹介します。
●引退のタイミングを見直す
山口氏は、引退の年齢を60〜70歳と決めつけることのリスクについて語ります。人生100年時代において、80代や90代が新たな挑戦の時期になる可能性が高まっています。引退は職業の喪失を伴いがちですが、生活就労から生きがい就労へと意識を移し、自らのやりたいことを追求することが大切です。引退後も社会とのつながりをもち続け、積極的に活動することで、充実した生活を送ることができるでしょう。
●アウトプットの重要性
シニア世代には、アウトプットを意識することが不可欠です。成果や結果を意識した行動は、他者との関わりを深め、社会からの感謝や承認を得ることにつながります。元気で幸せそうなシニアは、自己の好きなことや得意なことで人と関わり、アウトプットを出しているのです。このような行動は、心理的にも承認欲求を満たし、満足感や幸せ感を高める効果があります。
●夢をもち続けることの大切さ
人生のどの段階においても、夢をもち続けることが重要です。山口氏が紹介する『1歳から100歳の夢』(いろは出版)では、多くの人々の夢が掲載されており、年齢に関係なく新たな挑戦をする姿が描かれています。夢をもつことで、意欲や情熱を保ち、精神的な健康を維持できるのです。夢があることで、人生がより豊かで意味のあるものとなるでしょう。
第2の人生の幸せを実現するためには、引退のタイミングを見直し、アウトプットを意識し、夢をもち続けることがカギとなります。本書を通じて、魅力あるセカンドライフをデザインするためのヒントを見つけていただければ幸いです。人生100年時代を共に楽しみ、充実した日々を送るための第一歩を踏み出しましょう。
関連書籍
『シニアライフの人生設計 自分らしい定年後の生き方』
著・山口一夫/ごきげんビジネス出版/発売:2024年09月27日
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