発酵食品と私たちの暮らし〜食べるから健康になるのだ。
今日は30日
世界同時多発味噌の日ですよ。
改めまして
発酵食品を、そして、微生物たちを
目一杯愛でていただく前に
発酵食品について
①「健康になるから、食べる」
②「食べるから、健康になる」
この2つの大きな違いと
発酵食品が日本の文化となる歴史を
今日は一緒に想像していくお話。
発酵食品は健康に良いの?
発酵食品に含まれる
乳酸菌などは、善玉菌として
私たちの腸を健康にしてくれています。
腸は「第二の脳」とも言われ
腸の状態が私たちの健康を左右します。
大豆に含まれる栄養素プラス
味噌になることでビタミンや食物繊維などの
新たな栄養素が生成されます。
発酵食品にすることで
栄養価が増すことは間違いありません。
健康になる=発酵食品を食べる
(現在)
そもそも
「発酵大国」呼ばれる日本。
発酵食品を生活に取り入れてきた
先人たちの歴史を想像してみます。
身体が健康になる
→だから、発酵食品を食べる?
日本の発酵の歴史は
今に始まったことではありません。
微生物が発見されたのは18世紀そこそこ。
ビタミンとか微生物の働きとか
存在を知らなかったのに
それを証明することなんてできません。
健康になる≠発酵食品を食べる
(昔)
では何故に。
発酵食品が日本で愛され続け
それそのものが日本の文化になった背景を
豊かに想像してみます。
偶然か、神様からの贈り物か、
目には見えない微生物の働きによって
それはそれは風味豊かで味わい深い
ときに人々を酔わせ、神秘性を与える
不思議な食べ物が生まれました。
時間が経てば
食べられるものはすべて腐ってしまう。
その概念を覆す大きな発見です。
時間が経っても食べられるということは
食べ物を保存することができるということ。
それは作物が不作の時期であっても
加工し、保存し、食べることができる。
山に住む人たちが
海で獲れた魚を食べることができる。
ものや人が遠くへ広がる。
酒を呑み交わし
人と人とがつながる。
おいしさで心が満たされたのか
分け合い、喜びが生まれたのか
神秘的な力が働いたのか
それが私たち日本人に合っていた。
何だか心も身体も健康。
大切に受け継がれ、残され続ける
先人たちの知恵と叡智こそが
発酵食品であり、日本の文化です。
保存性とおいしさアップ
→だから、発酵食品を食べる。
→結果、健康になった。
ということになります。
①「健康になるから、食べる」
これは現代的な考えであって
日本の発酵食品の文化ではありません。
②「食べるから、健康になる」
発酵食品を食べていたら
心も身体も健康になった。
そしてそれが
日本人に合っていた。
例えば糀菌。
栄養面でも保存性においても
こんなに優れた食品は他にありません。
だったら世界中にもっともっと
広がっているはずです。
※もちろん私の知らない世界の発酵事情はあります。
※風土によっても変わる。
「日本では生息しない、
アマゾンの木の実を食べれば健康になる。」
私たちが生まれ育った日本では
生きることができないその木の実が
本当に日本人にとって
良いものなのでしょうか。
それぞれの土地に根づいた
私たちの身体にぴったりと合う
発酵食品が、きっとあります。
ある発酵食品を食べ続けて
身体に変化が見られない場合は
違う発酵食品を食べてみてはいかがでしょうか。
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