酒と私とあなたと日本〜菌がつなぐ世界
残念なことに私の身体は
アルコールを欲さない体質です。
お酒はあまり飲めません。
ひと口で顔が赤くなります。
お酒を日頃から飲み、大好きなら
それにかかる出費はかなり大きくなります。
飲み過ぎてしまい、迷惑をかけて
良い思い出がない人もいるかもしれません。
では、お酒とは
一体誰が、何のために授けたのでしょうか?
まずは軽く飲みにケーション
ビールやワインの歴史は古く
3000年〜4000年前から飲まれていたようです。
日本酒は
2000年〜3000年前からだとか。
アルコールを含む飲み物を飲むとどうなるのかということは、飲んだ人には分かるかと思いますが
酔っ払って良い氣分になります。
アルコールの作用により
抑止力が下がり、本音で話ができる状態になります。
「飲みにケーション」という言葉があるように
お酒を通じて人と人とがつながる。
一緒にお酒を飲めば
簡単に仲良くなることができるのです。
お酒がないと話ができないという人も
少なくないかもしれません。
人類が初めて成功した錬金術
日本酒の起源は、稲作が伝わった弥生時代だといわれていますが、縄文時代にはすでにあったという説もあるそうです。
日本神話に登場するスサノオの話には、度々お酒が出てきます。
ヤマタノオロチをお酒で酔わせたというのも、有名な話ですよね。
古代メソポタミアでは、お酒は単なる飲み物だけでなく、神様からの贈り物として大切にされ、お金として扱われていたとも考えられているそうです。
偶然の産物とも言えるお酒。
微生物の発酵作用によって生まれたお酒は「人類が初めて成功した錬金術」と言っても過言ではないほどの存在になるのでした。
ほんとに偶然にできたものなのでしょうか?
菌がつなぐ世界
古来、神事や祭礼など特別な日には、日本酒をお供えする習慣がありました。
神前に供えられたお酒には神霊が宿るとされていたのです。
米は神様からの恵みです。
その一粒一粒に神様が宿るとされてきました。
それだけ大切な米と、澄んだ水、そして自然の作用である発酵から生まれる日本酒は、神様に捧げるにふさわしい、最上級の捧げものだったのです。
神様が宿り、神様に捧げる最上級のお酒。
神様が宿るお酒は
神様とつながる、
古来から伝わる通信手段ではないのでしょうか。
酒と私とあなたと日本
日本酒の元となる糀菌
ニホンコウジカビは、日本の国菌であり、日本にしか存在しない菌です。
日本酒だけでなく、味噌や醤油といった日本の発酵食品の多くは、この糀菌によって生まれました。
日本にだけ授けられた糀菌。
より強い種族だけが生き残る世界に
実は太古の昔から私たちと共に生きてきた糀菌。
13歳の男の子が教えてくれました。
日本の菌はね
勝ち残るんじゃなくて
みんなと調和して生きてるんだよ。
だからすごいんだよ!!
なぜ神様は人に酒を授けたのでしょう。
なぜ日本だけが、糀菌を授けられたのでしょう。
酒と私とあなたと日本で
飲み交わし、語らいましょうか。
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