![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69225334/rectangle_large_type_2_a75b8d64993dd7faff13d211a2d3f13c.jpeg?width=1200)
(連載51)打ち込みの音を襟の形に並べてアラン・マイヤースとコラボ:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2006年
前回は自分のファッションショーのお話でした。
連絡ミスで、観客の椅子がランウェイのモデルではなく、、、、
自分の方に向いてしまってたので、
意図せず、
新宿コマ劇場並みの
「瑪瑙ルンナ・リサイタル」!!
瑪瑙ルンナとはアタクシ本人ですが。
になってしまった、
とさ。
という、お話しでした。
いくら自分の回顧展だからといって、
いくら自分で企画したからといって、
いくら自分で演出しからといって、
いくら自分で作品も服も作ったからといって、
。。。。。。ですよ。
なんでもかんでも、自分がやったからって、偉いわけではない!とわかってます。
むしろ、他の人たちを巻き込んで、チームワークっていうか、いろいろな人々の才能をまとめるっていう方が、
かっこいい!
なんでもコラボな時代でもありますし。
ソロで、私なんぞ、、、、どこの馬の骨か、猿の骨か?チンパンジーかもしれんけども、わけわからん、ある日本人の(しかも熟年)が、何から何まで、全部やったイベントとか、
いったい、どこの、誰が見たいですか?
って事ですよ。
前にYouTube のサブスクを増やす方法というのを見た事があるのですが
見る人の気持ちになって、何をこちらからGIVEできるのか、考える事が大事。って言ってましたよ。
まさにこれもそうですよ。
わかってます。
もし、見る人の気持ちになったら、自分でも、別に見たくないです。汗
なので、ずいぶん、後悔しましたが、今となっては、運命を受け入るしかありません。
このメイクの失敗も含めて。。。アランもびっくり、トホホなメイク。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69224926/picture_pc_7a3bc9e4de544df87e323fb5d38cfa34.jpeg)
無茶苦茶、長い愚痴になってしまいました。このへんで、この失敗は
いい加減に、忘れます。
今回は、このショーの内容ついてお話ししようと思いますので、お付き合いください。
前にも申しましたが、このイベントは3部構成にしました。
最初はホワイトカラーの歴史のスライドショー。これは、紙芝居風に、俳優をやっている友人にセリフを喋ってもらいました。おもしろおかしく楽しいムード。結果は予想通り、観客もゲラゲラ笑っていました。
2部はいよいよファッションショー。汚れの首輪(シミのついたシャツの襟)で作った服。前回からのアップデート版をモデルに着てもらって、ランウェイを歩いてもらう。これはシリアスで、緊張感のあるムード。
3部もファッションショーですが、これは、過去15年間に制作した着用できる作品を、モデルに着てもらいランウェイへ。2部とはうって変わりお祭り的なノリノリの雰囲気で、ジャンポール・ヤマモト(自分のバンド)のライブに合わせて、モデルは、ポーズを取ったり、踊ったり、なんでもあり。
というシナリオでした。
で、前回、散々お話したのは、3部の話で、今回お話ししたいのは、この2部。この時の音楽は何だったか?という事ですが。
毎回、イベントは、何か新しい事をやらないと気がすまない自分です。
こういうチャレンジやら、実験などと呼ばれる事になると、
脳内のエネルギーが爆上げされる!
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69225880/picture_pc_2ba2dadb2d7326e204b75f0a1a5d63a6.png?width=1200)
ぎゃお〜〜!!!
ただ、もともとですね。
一般的にファッションショーというのは、服を売るビジネスのためのもので、
チャレンジとか実験の場ではありません!!
モデルさんに服を着て、ランウェイを歩いてもらう。その客席にセレブを呼んで、最前列に座ってもらって、イメージをアップさせ、、、
ま、派手な広告のようなものです。
だいたい、典型的なセッティングは、こんなのです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68855915/picture_pc_cae5be86435962a7b2c09591ca79b1a9.png)
なので、見にくる人は、服を買うため。もしくは、ブランドのイメージを堪能するため。。。なのです。
しかし。
私がやっているのは、そういうビジネスの形式を利用してのアートパフォーマンスとでも申しましょうか?。。。。。何かわからないものは、「アート」と言えば、カテゴライズしやすいと思うので、そうさせてください。
なので、毎回、ファッションショーという形式だけを利用して、実際は、それ以上の、今まで人が見た事がないようなことがやりたい!と思う自分なのであります。
つまり、エンタメとアートの間にある領域 を狙ってます!!
新宿コマ劇場も好きですよ。笑
でも、それがゴールではないです。笑笑
紅白歌合戦もいつか出たいとは思いますが、それがゴールではないです。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69289743/picture_pc_bbe3da06dfce3156f33469df45fe77e3.png)
話、もどします、、、、。
ファッションというものは、広義には社会現象のひとつだし、ムードだし、流れだというのを100も承知で、自分のイベントを「ファッションショー」という。
私のは、ランウェイもあるし、モデルが服をきて歩くという意味では、立派なファッションショーですが、最前列にセレブがいるのかどうか? それは、知らんです。汗
そして、私の作る服がファッショナブルなのか?どうか?は、
はっきり言って、汚れた襟はファッショなぶるではないです。(きっぱり)
それは、知ってやっていますが、そこを踏み外したら、ファッションショーじゃなくなるよ。という場所に、ぎりぎり留まって、誰も見たことがないようなショーがやりたい。と思って、そして、やりつづけて、、、、
この2006年の回顧展で、
はや5回目となりました。
すべては、このノートに全て詳しく書いてきましたが、知らない間にもう、5回目とは!!
ある意味、もうベテラン?!!笑
5回もやれば、いろいろと学んでる事もあったと思いますが、いったい何を学んできたのか? 5回もやれば、ある程度その道で有名になってもいいのでは?とも思うのですが、さっぱり。。。。。
こういう事をやっているのが自分しかいないので、誰とも比べる事もできず、また、こうなりたいというゴールもないので、ただ、行けるとこまで行ってみます!!!
それだけでーす。
いぇい!
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69163809/picture_pc_789648b90f87b10fc0f9017956f0ee6f.png)
そんな人生を語る。。。みたいな事、どーでもいいから、さっさと音楽の話、しろや〜!
は。。。はい。すみません。
4回目が、2001年だったんで、この時まで、5年も空いてしまいましたが、それは私がバンド活動に集中していたせいだったのですが、そのおかげで、自分はまがりなりにも、音楽を自分で作れるようになってた〜!
それまでは、友人などにやってもらっていたショーの音楽を、今回は自分で作ってみようと思いました。
ただ、せっかく人が集まるので自分のバンドのライブもやりたい。
しかし、ファッションショーで、バンドのライブをやるというのは、別に新くもない、、、、。
ふつー な事やってもなー。
それで、ショーを前半と後半にわけて、新しい汚れの首輪シリーズと、今まで作った服のシリーズと、二つにわけて、
バンドが出るのは、後半だけにして、前半は、新しい汚れの首輪シリーズのオリジナルの音楽を作ったのであります。
やっと今回の本題です。ふううう。
(((( お待たせしまくりましたぁ〜〜 ))))
で、どんな音を作ったかといいますと
もちろん、
シャツの襟の音です!笑
見出し画像にあるように、打ち込みの部分を襟にしてみたんですよ。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68948156/picture_pc_a5b467881eba5cd36bfdd0183c9cdcac.jpeg?width=1200)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68948180/picture_pc_aa31414905ee8e04c1066de92ff3314d.jpeg?width=1200)
これは、リーズンっていうソフトなんですけど。
どんな音になるかを、一切無視して(苦笑)
その設定の形のためだけに打ち込んでみた。
スクロールバー(縦の棒)がこの上を通る時に音がでるんですが。
これ、鳴らすと、ドカドカスッテンシャーーーンみたいな音になるんです。
当然ですが、ノイズです。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69225041/picture_pc_79cf3c9a2f7c3b229c69d2c33bfc4f76.jpeg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69225043/picture_pc_43046ab1fecb29cd9f2ed2db4ba5ef98.jpeg?width=1200)
それを、単純なリズムの上に散りばめて(モデルが歩くくらいの速さの、ズンジャか、ズンジャか、みたいな)
つまり
ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、基本のリズム。。。
ドカ ドカ スッテンシャーーーーーン!!!(この部分が襟のノイズ)
ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ。。。
ドカ ドカ スッテンシャーーーーーン!!!!シャ シャーン!!
ってかんじです。
そして、この音に合わせて、元ディーボで、ドラマーのアランに、生の叩きもの(パーカッション)の音を、現場で、即興演奏でいれてのコラボ。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68948191/picture_pc_2b7683cac8ba60bb3bc8090c5549da23.jpeg?width=1200)
自分的には、なかなかカッコいいー音が出来たと思って、
この音楽の作り方の説明を、当日のパンフレットに書いて配ったんですが、悲しいかな、音に関しては、誰からも反応がありませんでした。涙
ずっと後になって、2014年、これは、自分の本を作った時に、ソノシートにして、いれましたけど。汗
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69225090/picture_pc_cc934b183e740acacca758736e239502.jpeg?width=1200)
(今でも、アメリカのアマゾンで売ってます)
これも特に、誰からも反応はありませんでした。
ま、いいですが。汗
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69291088/picture_pc_8a31b3adcef96fed2a3e1905910586f7.png)
そんなもんさ。
で、振り付け?は、モデルさんたちは、普通に歩いているのですが、そのノイズの時だけ、静止してもらいました。
それ以外は普通に歩く。。。。そして、静止する。また歩くって感じです。
これは、もう言葉で書くよりも、ビデオで見ていただいた方が話早いわ。と思って、ビデオをモニターから再撮影してみました。短くて、クオリティはイマイチですが。。。。
YouTubeにあげたんで、これをご覧くださいませ!!!
と、今回は、
実は、たったこの2行で終わる内容!!
だったのに、3700字も書いてしまい、みなさまのお時間を取らせてしまった事を深くお詫びします。
読んでくださって、本当にありがとうございます!
次回は、もうひとつ、実験してみた事を(手短に)お話しします。
では。
L*