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アンダース・ハンセン 「BRAIN 一流の頭脳」

スウェーデンの精神科医の著作。脳を機能的に動かすために運動が重要であることがよくわかりました。

・機能的にすぐれた脳とは、細胞がたくさんある脳ではなく、各領域(たとえば前頭葉や頭頂葉)がしっかりと連携している脳。「記憶力すぐれている」「集中力がある」「教育水準高い」「飲酒や喫煙に対する自制心が強い」などの特質を備えた被験者は、脳の各領域がしっかりと連携。

・ストレスを感じると偏桃体が活発化しコレチゾールが分泌。(アクセル)これに対し海馬がストレス反応を抑制。(ブレーキ)。定期的に運増すると運増以外のことが原因のストレス抱えている時でもコルチゾールの分泌量はわずかしか上がらなくなる。前頭葉もストレス反応を抑制。

・理想的な運動心拍数目安は、最大心拍数(220から年齢を引いた数字)の70-75%。例えば40代であれば、1分当たり130~140回を目標。可能であれば30分続ける。

・BDNF(脳由来神経栄養因子)はストレスから脳細胞を守り、細胞の生存や成長を促す。細胞間のつながりを強化し、学習や記憶の力を高める。運動によってBNDFが生成される。

・立って作業すると脳が効率よく働く。スウェーデン小学校での調査では、テストの結果が10%増加。MRIで前頭葉活発化を確認。つまり立って授業を受けた子供にも、ウォーキングやランニングなどの運動をした大人や子供と同じ効果が見られた。

・脳そのものは毎年0.5%~1%縮む。海馬も約1%縮む。アメリカでの研究では、持久力系トレーニング実施すると約2%成長した。脳の肥料であるBDNFが海馬の成長を促した。

・運動やトレーニングすると、脳が新しいものを学ぶための土台ができる。歩きながら単語を暗記すると覚えられる単語が20%増える。

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