私が創作する時に大切にしていること
こんばんわ。
今日もみなさまお疲れ様でした。
雨は降らない予報でしたが、昼辺りから数時間降っていましたね。
運良く、降られることはなくて済んだのですが、梅雨のようなどんよりした天気が続いてますね。
しかも気温も少し低めで、気分も上がらないですが日々オフィスへいくとスイッチが入り、アドレナリンが出まくるので元気になりますw
私、かなりの感覚人間なのですがロジカルな人だと思われることが多いです。
というのも、きっとそれは創作のアプローチがそう思わせているのかなと理解したのはこの10年ぐらいの話です。
私の場合は、最初はインスピレーションです。
なのでゼロイチの発想ではじまるのですが、それを構成する他の要素や補強するための要素を探す時には、融合具合や必然などロジックで組み上げますし、調査もします。
きっと人の目に触れやすい言動がこのプロセスだから、一緒に働くひとの多くがロジカルに仕事する人とご認識するんでしょうね。
ロジカルで構成や要素は考えるのですが、その構成や要素事態はインスピレーションによるところが多分にあります。
ただ、それはロジックで出したのか発想で出したのかは他人には見分けがつかないですし、他人に分かるように説明しようとすると意味、意図、関係性、必然性を以て行うので余計にそういう印象を与えているのだと思います。
なんとなくというものにこじつけた理由や理屈を付加することはありませんが、ゲームのように「文章」「音楽」「デザイン」といった視覚、聴覚で処理されるおよそすべての要素が表現される総合芸術ですから、それらは意図と意味があって選択されたものの塊です。
なので、リアルさを生み、人の感情に訴える力を持つと私は考えています。
これは伝説のゲームクリエイターであり、マリオシリーズやゼルダシリーズなど任天堂の数々のヒット作の生みの親である任天堂の宮本茂さんの言葉です。
『機能のないデザインはデザインではない』
もともと工業デザイナーの勉強をしていて、デザイナーとして任天堂に入られた宮本茂さんならではの言葉かもしれません。
つまり、なんとなくマリオのデザインができているわけではなく、土管工なのでツナギを来ていて、赤い帽子にしているのに理由(機能)があり、Mのマークがその帽子に入っていることにも理由(機能)が、そして弟かルイージで緑の帽子を被っていることにも意味(機能)があるわけです。
ステージがお城モチーフであること、悪役が亀モチーフのクッパであることなどもです。
すべては発想☓考え抜かれたものということです。
今は亡き任天堂の岩田社長も、優しい人でしたがクリエティブには厳しく、一切の妥協を許さない人だったと聞いています。
企画を持っていくと
「どうしてこういうキャラクターモチーフにしているのですか?」
「どうしてここはこういう色にしているのですか?」
「なぜ、こういう音楽にしているのですか?」
「どうしてこのようなストーリーにしたのですか?」
「どうしてこのようなアートスタイルにしているのですか?」
と事細かにその意図や狙いを聞かれていたそうです。
そして、どこか一つでもそれが曖昧だと
「また、考えて持ってきてください」
と言われていたそうです。
なんとなくこんなデザイン、なんとなくこんなUI、なんとなくボタンをここに配置、なんなんくボタンのデザインをこうしました。
というのでは一切通らないのです。
ただ、これはとても同意できて「カッコいいと思ったから」とか「こうしないと収まらなかったから」とか良く説明されるのですが、私もそういう場合はOKしません。
何故なら、そんな曖昧なものづくりではお客さんには伝えたいことが伝わらないのを知ってるからです。
また、クリエイティブを自己都合で妥協している時点で、お客様に楽しく遊んでもらうこと、快適に遊んでもらうことから逃げているからです。
私たちはより多くのお客様に楽しくストレスフリーで遊びに没入してもらい、楽しめる遊びを提供する仕事をしているからです。
なのでとても共感できます。
そしてそういう考え方ができる人が多ければより、面白いゲームを作れる可能性を高めることができるので、しっかりと言語化しどう考えたら良いのか、何が足りていないのか極力、具体的に説明するように努めています。
そうです、私も最初はそういうことができていなかった人だからです。
そして丁寧に説明してくれる上司や先輩ばかりではなかったからです。
学び吸収したいと思っている人もいるわけですから、惜しみなく全力で相対して伝える努力をしています。
自分もいつもいつも完璧にできていたりしませんので、修行中の身なので人に教えることで復習や自戒ができるので勉強させてもらっている面もあります。
ということで質の高い、売れる製品を作ることを目指しているみなさんのお役に立てればと思いますし、そういう姿勢で仕事に向き合っている方と一緒に仕事がしたいですし、考え方やアプローチを交換したいと思っています!