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2022年3月の記事一覧

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集①

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集①

1.アキュムレーション額面金額を下回る価格(アンダー・パー)で取得した債券を満期日まで保有した場合、満期日に償還差益(キャピタル・ゲイン)が生じます。この償還差益を保有期間中の各期に配分し、債券の簿価(帳簿価額)を引き上げていく会計処理をアキュムレーションといいます。
例えば、今、残存期間が5年で表面利率が5%(年1回利払い)の債券を、額面100円につき98円で購入したとします(当初の簿価は980

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知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集②

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集②

イミュニゼーション債券投資の場合、金利変動が債券価格とクーポンの再投資利回りの2つの経路を通じて運用パフォーマンスに影響を及ぼします。例えば、金利の上昇局面では、債券価格は低下しますが、再投資利回りは上昇します。一方、金利の低下局面では、債券価格は上昇しますが、再投資利回りは低下します。このように、金利の変動による債券価格の変動と再投資利回りの変動は反対の動きを示します。
そこで、金利変動に左右さ

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知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集③

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集③

L.L.CLimited Liability Companyの略で、日本では「合同会社」と呼ばれる有限責任会社のことで、合名会社、合資会社とともに持分会社に分類される会社形態です。
アメリカで始まった新しい企業形態で、日本では2006年の会社法の施行に伴い設立が可能となったものです。
特徴としては、(1)所有と経営が原則同一であること、すなわち出資者(社員)=経営者、(2)出資者(社員)全員の有限

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知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集④

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集④

幾何平均相乗平均ともいいます。
資産運用においては、過去の収益率を計算する際に最も使われる平均の計算方法で、再投資を前提とした複利計算に意味があります。

Rg = {(1+R1) × (1+R2) × (1+R3) ×・・・(1+Rn)}1/n -1

クラスアクション米国における民事訴訟のひとつで集団代表訴訟のことです。日本にはない制度です。
共通の権利・義務を持つ一定範囲の者(class)の

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知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集⑤

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集⑤

コーポレート・アクション配当、株式分割、株主割当増資、第三者割当増資、会社合併等、有価証券発行企業の財務の意思決定のことをいいます。

コマーシャル・ペーパー(CP)大手優良企業(金融会社・一般事業法人・銀行持株会社)が短期資金調達のため発行する無担保の割引方式の約束手形です。

最適化法インデックス運用手法の一つで、インデックスに対する個別銘柄の感応度を求め、少ない銘柄数でインデックスに追随する

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知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集⑥

知らないとまずい企業年金(運用編)の用語集⑥

修正ディーツ法時間加重収益率の計算方法の一つで、評価期間中の収益率を一定と仮定する近似法です。この仮定によりキャッシュフローの発生のたびにポートフォリオを評価しなくてもすみます。ディーツ法(オリジナルディーツ法)は全てのキャッシュフローが評価期間の中間点で発生したと仮定するのに対して、修正ディーツ法は個々のキャッシュフローをポートフォリオに帰属していた時間の長さに応じて加重して計算します。修正ディ

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