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海外進学のススメ-CVの書き方②

CVの書き方後半戦です。前半を見ていない方は、下のリンクから


手順④ 受賞歴を書く

Awardsなどの欄に、自分の受賞歴、成績、大会結果などを書きます。まずは、自分がMotivation LetterやCVのSummary、Skillに書きたいことに関連するものから書きましょう。「何かで一位を取った」と言うものだと、見栄えが良いです。
数が多ければ良いと言うものではありません。自分で三つ程度まで絞りましょう。新しいものを上に、古いものを下に書きます。

手順⑤ 自分の経験を書く

Awards、Activities、Experiencesなどの枠に、自分に影響を与えた自分自身の活動を書きます。「こういうことをしました」という事実を伝えられれば良いです。特に、Motivation Letterに書こうと思っていることについてはCVでも触れておいた方が良いでしょう。
題名
時期
・具体的にしたこと①
・具体的にしたこと②
・具体的にしたこと③

具体的に何をしたかは箇条書きにして、まとまりを良くします。
また、「その活動の結果」よりも「自分がしたこと」を書いた方が良いです。例えば私は、地元の在留外国人が地域住民に故郷の料理を振る舞う、という地域交流イベントを主催したことを書きましたが、「最終的にお客さんを100人以上集めた」という結果ではなく、「地域でチラシを配ったり、SNSを活用したりして集客をした」という自分の活動内容を書きました。「その活動からその人が何を得たのか」というのが、大学側の最も知りたいことだからです。ただ、「こんなスキルを得た」「こう感じた」などの内容は不要です。「自分の活動内容を客観的に書く」ことが大切なのです。

手順⑥ Skillを書く

自分の能力、得意とすることを書きます。実績としてかけるものはないけれど、自分のこの部分を押したい!という人のための部分です。手順④、⑤で書けるものであれば、そちらに書きましょう。Skillはあくまでも補足、追加オプションです。私は、experienceの部分に書ききれなかった「リーダーシップがある」「コミュニケーション能力が高い」と言う二つを書きました。

手順⑦ Summaryを書く

最後に、summaryを書きます。この部分は、審査の際一番初めに見られる部分であり、非常に大切です。できるだけ自分に関して良いイメージを持ってもらいたいので、ここまでに書いてきた自分に関する情報の中から、自分のセールスポイントを選んで書きましょう。他の高校生には書くことができないような経験、実績、能力に重きを置いて書くと良いです。

私は高いコミュニケーションスキル、マネジメントスキル、リーダーシップを兼ね備えている、プロジェクトを牽引できる人間です。
(まず自分がどんな人なのかを提示します)
例えば、私は大規模な地域交流イベントを主催する中で、人を集めてチームを作り、共通の目標を設定し、ゴールまでメンバーの熱意を維持する力を育てました。
(具体的にどのような経験を経て、自分の強みを育ててきたのか)
また、部活の副部長として部の月間予定を作り、体育館の使用日を他部活と調整する中で、マネジメント能力や日程管理能力を磨いてきました。
(他にも具体例)
まとめると、私はチームを成功へと引っ張っていける人間です。
(まとめ)

書き方としては、抽象→具体の順で書くのが良いです。前におくまとめの文を捕捉する形で具体性を上げていくのが基本です。できる限り具体性は高くすることを勧めます。
CVに書いたこと全てをまとめに書く必要はありません。まとめはあくまで伝えておきたいこと、重要度の高いことを書く導入部分に過ぎないのです。これは具体的にはどういったものなのだろうか、と審査員が読み進めるための読みやすい文にしましょう。

手順⑧ ネイティブチェック

一通り書き切れた段階で、誰かにチェックしてもらいましょう。まずは、学校の英語の先生(学校に一人はいる、エッセイや推薦状、自己PRに強い先生がいいです)に内容として適切かどうかを見てもらいます。自分のセールスポイントをしっかりとサポートする内容であるか、説得力があるか、十分に具体的であるか、書き過ぎていないかなどを見てもらいましょう。この先生が英語ができない場合は、日本語訳を渡すか、口頭で日本語で内容を説明します。(先生も暇ではないので、日本語訳を渡す方が最終的には早いです。)
次にALTの先生などのネイティブに英語が正確かを見てもらいます。三単現、イディオム、累積形容詞、不可算名詞などの文法のルールはもちろんですが、何よりもチェックしたいのはニュアンスです。自分が言いたいことと違う風に捉えられる、と言うのはかなり良くある話。「こう言う風に言いたいんだけど伝わってる?」という感じで質問するのが最善策です。できればチェックするネイティブは二人以上が好ましいです。
一人の先生に対して、一度しかチェックに持って行かない、という人がよくいますが、はっきり言って論外です。各先生に「完璧や!」と言われるまで、何度も持って行きましょう。私は、改善点やアドバイスを教えてもらったその日に」書き直し、次の日に持っていく、ということを続けました。早く完成させたいのなら、見てもらう回数を減らすのではなく、次持っていくまでの時間を短くすることを重視しましょう。また、金曜日に見せに行くことはお勧めしません。先生方はよく、渡したCVやMotivation Letterを一度預かり、次の日アドバイスと一緒に返却する、という手法を取ります。(その方が生徒と先生両者にとって効率が良いからです。)金曜に提出しては、返ってくるのが月曜になってしまい、せっかくの週末の進みが遅れてしまいます。気合いで木曜日に提出し、金曜に返していただくのが良いです。

完成!!

先生方やネイティブのチェックを終えた時点で完成です。お疲れ様でした。
PDFに直しても変化しないことを確認して、PDFファイルを志望大学等に提出しましょう。
CVは一度書いてしまえばその一枚を使い回すことができます。早めに作ってしまいましょう!
他に何か質問がある方は、ぜひコメントしてください。CVを書いているという高校生も、聞きたいことがあればいつでもコメント待ってます。
また、私が実際にKU Leuvenへの出願で用いたCVも下に貼っているので、ぜひ見てください。

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