人が眠る街 バクタプル
【海外写真放浪記】 Nepal 5 バクタプル
バクタプルは旧王宮を中心に街全体に世界遺産が複数あり、人も中で暮らしているのでタイムスリップした様な感覚が味わえる。かつては貿易で栄えた街で建物の木の装飾、石積みで出来た寺院などは素晴らしい。
かつてヒンズーの僧院だった建物。今は木彫美術館となっている。王様みたいなののクオリティが雑。
ルンビニを出発した僕はまずカトマンズに戻った。次の目的地バクタプルはカトマンズのタメルから日帰りで行ける距離にありタメルに宿を置いた方が楽だったからである。
目星を付けておいた安宿にチェックインすると直ぐにローカルバスでバクタプルへと向かった。雨季の影響で幹線道路は洪水になり赤土の道は川の様になっていたが無事バクタプルへとたどり着くと、警備員に僕だけ止められお金を請求された。
バクタプルはゲートの様な入り口が無く、普通の街の入り口に警備員の様な人が立っていて入場料を請求してくるのだが、これが意外と高い。
渋々料金を払い街へ入ると中は自動車などが通れない作りになっていて、本当に古都に現在も人が生活している様になっていた。
道端で野菜を売る人や
洗濯をする人
唐辛子を乾燥させる人
壺を作る人
建物は3−4階建てで中で生活している人達ともたまに目が合う。
文化遺産級の建物に住むって一体どんな気持ち何だろうか。
ここは観光地なのでお土産屋や物乞いが多く見られたのが残念だったけど、街の雰囲気はとても良い。
街中の人は小上がりみたいなスペースで話をしたり、自分の好きなスペースでくつろいでいたのだが、寝ている人が本当に多かった。大勢の観光客が周りに居るのにだ。
入り口で支払った入場料は遺跡保全以外に街の住人にも還元されているのだろうか?
建物の古さと歴史に加え、そこに居る人達が物凄く絵になるので僕は時間も忘れ、食べる事さえも忘れ帰りのバスが出る時間まで夢中でシャッターを切り続けた。
もしもポートレートを撮りたくてネパールを訪れるならバクタプルをオススメしたい。
クタクタになりタメルに戻ると、ダルバート(ネパールのカレー定食)を掻き込み死んだ様に眠った。
翌日インドへ行く前にどうしてもバフ肉(水牛の肉)ステーキを食べておきたかったのでタメルにある有名なお店エベレストで奮発してステーキを食べたのだが、後で思えばもっと食べ貯めておけば良かったと後悔する事になる。なにせここから4ヵ月ほどヒンズーとイスラム圏の旅になりまともに牛肉を口に出来なくなるからだ。なぜ牛は神様の乗り物で食べれなくて、水牛は食べていいのかは最後まで謎のまま。
この時期のネパールではトレッキングが出来なかったのでまた必ずきてヒマラヤトレッキングをしようと思っていたが、旅中に再訪することは残念ながら出来なかった。
タメルの雑踏や大気汚染、ポカラの自然やネパール人の優しさが懐かしい。
次回 India
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