プロテインの不自由さを解放したくて、プロテインブランドを新しく作った。
死ぬまでにやってみたいこと。
その筆頭にあった「個包装で大豆不使用のプロテインを作る」。
ついに、作ってしまいましたーーー!!!!!
ブランド名は「エネルギーを1パック(袋)に」のメッセージをぎゅっと縮めて「ENEPA(エネパ)」と名付けました。
商品名は「ベンリプロテイン」。
「プロテインは大袋が主流だけど、
個包装製品を使うだけですごく便利になるよ!」
と伝えたかったので、こんなバカみたいな名前になっております。
商品概要は以下の通り。
・ホエイプロテイン
・個包装20袋いり
・ココア味
・タンパク質22g(1食あたり)
・ビタミン11種
・人工甘味料不使用
まだ始めたてなので、ココア味1種のみです。
「ベンリプロテイン」の何が便利なの?
ベンリプロテインの便利ポイントは以下2つ。
①毎回粉が手につく煩わしさがない
②持ち運びが簡単
①毎回粉が手につく煩わしさがない
従来のプロテインは大袋のものが主流で、個包装のものがありません。
前職で健康食品開発に関わった際に、トレーナー、インストラクター、競技選手、はてはトレーニングしていない人に至るまで、一番多かった嘆きは
「大袋だと毎回粉をすくう時、毎回指や手の甲に粉がつくのが嫌」
でした。
わ、わかるぅ〜!!!
大袋に埋もれたスプーンを取り出す時に、粉が絶対に付く。
手で払っても取れないからきちんと手を洗わないといけない。
さらに粉がちょっと舞うから、後で机を拭かなきゃいけない。
シンプルめんどくさい。
一見ちょっとしたことに見えるけど、毎回続くとストレスになるこの悩み。
ベンリプロテインが解消しまっせ〜!!!!
②持ち運びが簡単
これはわかりやすく、「大袋のプロテインは持ち運びに向いてない」問題の解決ですね。
競技選手の遠征、仕事での出張、プライベートの旅行、はたまた仕事帰りにジムに寄って帰るだけでも、大袋はじれったい。
仕事場のデスクやロッカーに3袋くらい置いておいて「今日はジム行ってから帰ろう」って時に1袋だけカバンにさっと入れて退勤すれば、ジム後すぐにプロテインが飲める。
もちろん「筋トレはしないけど、おやつ代わりに飲む」人も、シェイカーとセットで小袋をデスク脇に置いておくだけでOK。
どんな場所でも大袋が存在を主張してくることもないし、袋の口にちょっと付いていた粉が飛んで、周りの物を汚す心配もありません。
ノンストレス!
美味しいの?
「個包装の良さはわかった。
でも、味はどうなのよ?
プロテインって不味かったら飲めないから。」
って思いますよね。
わたしもそう思います。
その点に関しては、
ガチうまココアを作ったので安心してください。
「ココア風プロテイン」じゃなく、これは「ココア」。
そう胸を張って言えるクオリティを目指しました。
お客様が様子見で最初に買うのがココア味。
ここで頑張れないなら続けられっこない!
元々チョコレートが大好きで、大学生の間は毎年バレンタイン催事でチョコレート販売のアルバイトをしていました。
バイト後に百貨店の売り場を練り歩き、その日のバイト代が全部チョコレートに消えることも珍しくない。
夜のカフェや自販機でも、選ぶのはココア。
そんなチョコレート&ココア好きが、本当に満足できるまでこだわって作ったココア味です。
もちろんチョコレートオタクにしか刺さらない味ではなく、
あくまでも「一般的なココア」として美味しい飲み物に仕上げています。
味へのこだわりが出た1g
実はこのベンリプロテイン、1袋あたりの重量が「31g」になっています。
一般的なプロテインは1食あたり30g。
なぜベンリプロテインは30gではなく、31gなのか?
この1gこそが、味にこだわった結果です。
「プロテインである以上はタンパク質が摂れるものであるべき。」
この指針を掲げていたので、1食あたりのタンパク質量は少し多めの22gにしました。
残りの8gで味調整をしていったのですが、どうしても納得のいく味にならない。
そこで踏み切ったのが、「1g増量して味を良くする」でした。
たった1g。
されど1g。
開発チームの方々にココアパウダーや天然甘味料(ステビア)の量を本当に微量調整していただき、納得のいく味にすることができました。
わがままに付き合ってくださった皆様に感謝しかない!
タンパク質量と味の両方を諦めなかったら、30gでなく31gになった。
1gまでこだわったココア味、ぜひ試してくれぇ〜!!!!
個包装の意外な利点
これは製品化して初めて気付いたのですが、個包装は味調整がしやすいです。
大袋からスプーンで粉を取り出すと毎回粉の量が変わるので、水や牛乳を同じくらいいれても、濃かったり薄かったりと味の変動があります。
でも、個包装なら毎回粉の量は同じ。
味調整は水や牛乳を入れる量次第。
「水はシェイカー目盛のここまで入れる」と、お気に入りの量を見つけたら、ずっと安定してその味で飲める。
開発時は気付きませんでしたが、意外とこれは嬉しい利点!
せっかく美味しさにこだわって作ったプロテインだもの。
美味しく飲んでもらいたい。
これまで熱弁した「ココア味」を楽しんでもらうなら、
牛乳170mlで溶かすのが良いかなと思います。
水で溶かす人も最初は170mlくらいがおすすめ。
まずは170mlで試して、そこからお好みで足したり減らしたりして欲しい!
言わずもがな、
水や牛乳を減らしたら味は濃くなり、もったりします。
水や牛乳を増やしたら味は薄くなり、さっぱりします。
なんでわざわざ自分で立ち上げたの?
前職在籍時、不満の声が多かった「毎回手に粉がつくのが嫌」問題を解決するため、いくつかの案を検討した結果「個包装プロテイン」に辿り着きました。
試しに個包装タイプ・5包入りのケースを作成したところ、
「これ!これいいよ!!!!
手に付かないってだけでストレスない!」
「最高!5包じゃなくて、もっとたくさん入ったケースにしてほしい!」
などなど、熱いエールをいただきました。
しかし、残念ながら前職では個包装を主体とした製品を販売することは叶いませんでした。
そこから6年が経った2024年現在も、個包装はあくまでも「お試し用」に留まり、個包装主体で販売している製品が見当たりません。
個包装のプロテイン、誰も作らないなら自分でやってみたいなー。
漠然とした案は、わたしの中に何年も居座り続けました。
大豆不使用のプロテインが自分にどうしても必要だった
このように、最初は「周りの人が欲しいって言ってるのに市場に無いから作ってみたい」と、好奇心先行でした。
自分にプロテインを飲む習慣が無かったからです。
曖昧な気持ちがぐるっと変わったのが約2年前。
20歳で小麦アレルギー(グルテンアレルギー)になり、更に28歳で大豆アレルギーを発症し、いよいよ食べられるものがなくなったと頭を抱えながら過ごしていたところ、アレルギー専門医に診てもらえる機会が訪れました。
そこで言われたのは
👨⚕️「あなたの状態は厳密にはアレルギーではなく、
体が弱すぎることによって、アレルギーと同じような症状が出ています。
筋トレをしっかりやると回復することがあります。」
なんですって!?????
わたし大学で薬学部を専攻して薬剤師免許まで取りましたが、そんなこと習いませんでしたよ!???????
こりゃびっくり。
ていうか、筋トレで治るの????
まじ??????
治る可能性があるなら、やるしかない。
ということで宅トレを始め、
1年近くやっても大きな変化がみられなかったので、思い切って人生初のジムに入会しました。
そこで入会特典としてプロテインシェイカーを渡され、初めて気付きます。
「そうか、せっかく筋トレするんだからプロテインは飲んだ方が良いか。」
早速プロテインを買おうと思って原材料を確認すると…
ほとんど全部、大豆が入っている。
まじかよ。
ソイプロテインが飲めないのはわかっていたけど、ホエイプロテインなら大丈夫だと思っていたのに…。
ほとんどのプロテインは乳化剤を使用しており、その乳化剤が大豆を含んでいると。
体を丈夫にして大豆アレルギーを治そうとしているのに、体を丈夫にするためのプロテインすら飲めないのか!!!!!
衝撃を受けました。
アレルギーって自分が対象のもの以外は全然見てないから、そのアレルギーを意識し初めて知ること多いんですよね。
大豆アレルギーになって初めて知る世の常識「多くのプロテインは大豆を含んでいる」。
これは困ったぞ。
困った困ったー…
ちゃんちゃん。
いやいやいや!
「大豆アレルギーだから飲めませんでした★終わり」
じゃあないのよ!
治すために欲しいのよ!!!
どうしようか。
とりあえず飲めるものがあるか、探そう。
そこから執念でひたすら商品ページの原材料欄を見まくり、奇跡的に大豆を使っていないプロテインをいくつか発見しました。もちろん即購入。
結果、味に満足は…できませんでした。
これを最低週3、年単位で飲み続けるのはしんどい。
違う味を混ぜ合わせてどうにか…という物もありました。
これは困ったぞと再び立ち止まった時、嫌でもちらつく「個包装のプロテイン作ってみたいなぁ」の野望。
これは、本当に作ってみるしかないんじゃないか?
大豆不使用で、個包装で、美味しいプロテイン。
もう好奇心じゃ済まされない。
やるのか?本当に。
初期費用も相当かかるぞ?
さすがに簡単には踏み切れず、
ぐだぐだと数ヶ月を何もせず過ごしましたが、
やっぱりどうしても作りたい。
いつの間にかその希望は「死ぬまでにやりたいこと」の上位に鎮座するまでに膨らみました。
「死ぬまでにやりたいこと」なんて、これまで考えたことなかったのに。
もう自分を動かす理由づけをし始めてる。
こうして、
・とにかく目の前の生活がしんどすぎるので手を打ちたい
・元々持っていた「あったらいいのに願望」
も手伝って、えいやっと会社を立ち上げてしまいました。
どひゃー!
会社設立ってこうやるんだー!
なんか地味に書類作成と提出を進めてたら、どうやら立ち上がったらしいぞー!
そうやってひっそりと設立した会社の名前は「株式会社グルフリ」。
わたしがグルテンアレルギーなので基本的にグルテンフリーのものしか扱わないつもりで、シンプルに縮めた名前にしました。
それからは会社として機能するために必要なあれこれを準備。
ある程度整ったら複数のOEM工場に連絡。
「大豆不使用」なんてマニアックな要望をしてくる奴はこれまで居なかったようで怪訝な顔をされることもありましたが、
最終的にこちらの要望と事業規模に寄り添い、更には知見も与えてくれる会社さんに出会うことができました。
おかげで!
製品化にこぎつけることが!
出来ました!!!!
わーい!ぱふぱふー🎉
関係者各位、皆々様のおかげです。
ありがたすぎる。感謝しかない。
大豆レシチン(乳化剤)を使わなかったら、すごいダマになるんじゃない?
こうして動き出した「個包装で大豆不使用のプロテイン」販売企画。
大豆不使用のプロテインを製造するにあたり、一番不安だったのはダマになることでした。
大豆が含まれているのは乳化剤。
乳化剤の役割は、プロテインなどの粉末飲料が冷たい水や牛乳にもサッと溶けるようにすること。
理論上、乳化剤が無いと粉がダマになり、溶かすのに時間がかかってしまう。
各プロテインのレビューを見ていても「ダマになる」は、かなりのマイナスワード。
これは絶対に避けないといけない。
大豆不使用にするには以下2つの案がありました。
①乳化剤をひまわり由来のものにする
②乳化剤自体を使わない
①乳化剤をひまわり由来のものにする
乳化剤として広く使われているのは「大豆レシチン」。
これは「大豆由来のレシチン」です。
要はレシチンがあれば、大豆由来じゃなくとも乳化剤の役割を果たすことはできるわけです。
実は大豆以外にも「ひまわりレシチン」が存在します。
ひまわり由来のレシチン。
これでいいじゃん!
ということで、商品開発時は
①ひまわりレシチン(乳化剤)使用
②乳化剤なし
の2パターンで試しました。
意外な結果
絶対乳化剤あった方がいいよなー…と予想していましたが、
送られてきたサンプルを飲んでびっくり。
むしろ「②乳化剤なし」の方が溶けが良い。
そんなことある???!
あまりに予想外だったので担当営業さんに
「乳化剤無しの方が溶けが良いんですが、まさか試作品のラベルを貼り間違えたりとかしてませんか…?」
みたいなことをほざいたのですが、
「じゃあ乳化剤無しでいきましょうか」と、さらっと流されました。
そんなミスするわけ無いだろって話だ。
失礼だったら申し訳ない。疑った訳じゃないんだ。
本当に予想外だったんだよ。
こうして、大豆どころか乳化剤自体が不使用のプロテインが生まれました。
「大豆アレルギーだからプロテイン諦めてた」って人の選択肢になれるといいな。
にわかには信じられないと思うのですが、この「ベンリプロテイン」は乳化剤不使用なのにダマも溶け残りも出ません。
これを読んだ人には是非試していただいて、わたしと同様に「ほんとー!?」と驚きを共有したい。
もし「ベンリプロテインを買ってみたけど溶け残るぞ!」という場合。
水や牛乳を入れる時、ゆっくり、そーっと入れてみてください。
個人的な実験によると、じゃばっと勢いよく入れると溶け残りができやすく、
ゆっくり入れると綺麗に溶けます。
理由も調べてないし、完全に個人の主観です。
話半分で試してみてくださいませ。
「ベンリプロテイン」はグルテンフリーなの?
これに関しては、残念ながら"NO"です。
え!?
グルテンフリーのものを作るから「株式会社グルフリ」なんじゃないの!?
と思いますよね。
他社のプロテインを見ていると「グルテンフリー」を謳っているプロテインは複数あります。
ですが、これらは厳密には「グルテンフリーではない」とわたしは判断しています。
理由は「原材料には含まれないが、製造している工場では小麦を扱っている」からです。
商談をする際に「プロテイン製造工場で小麦を扱っていないところをご存知ですか?」と毎回質問したのですが、結果は全て空振り。
「小麦(グルテン)を扱わないプロテイン工場は現在の日本には無い」が現時点でのアンサーのようでした。
他社のグルテンフリー表記はどういう仕組みだ?と気になって、グルテンフリーを謳っているプロテインの販売会社に「工場でもグルテンを扱っていないんですか?」と質問してみても、
「原材料には含まれないが、製造している工場では小麦を扱っている」との回答でした。
アレルギーの観点から言うと、グルテンフリー表記をして良いのは製造過程でもグルテン混入の恐れがないものだけ。
その線引きは守りたいので、
原材料にグルテンを使っていませんが、「グルテンフリー」表記はしないこととしています。
大豆も同様。
大豆を含む乳化剤を使っているプロテインがほとんどですから、大豆を全く使わないプロテイン工場なんてあるわけない。
なので原材料に大豆を使っていませんが、「ソイフリー」表記もしません。
商品ページ上でも以下のように記載しています。
コンタミネーション(製造過程での混入)も受け付けられない人へは、結局ベンリプロテインが選択肢になれなくて申し訳ないです。悔しい。
真のアレルギーフレンドリーな商品を作りたいなら、ベンリプロテインをめちゃくちゃ売って、小麦も大豆も入れさせない自社工場を持てるようになるしかないみたいです…!
道は険しい。
◆販売場所と読者特別クーポンのお知らせ◆
さて、こうしてわたしの超個人的な「欲しい!」を詰め込んだプロテインが完成しました。
作ったからには!
みなさんにベンリプロテインのことを知って欲しい!
そして便利さと美味しさの両立ができた感動を分かち合いたい!!!!!
ということで!
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🧚♀️🧚♀️🧚♀️
「欲しかったプロテインを最高の状態で作れたよ〜!」の報告でした。
「毎回粉が手に付くのが嫌」
「もっと気楽に持ち運びしたい」
「大豆アレルギーだからプロテインは諦めていた」
などの不便を解決する選択肢になれたらとっても嬉しいです!
最後に忘れちゃいけないのが、みなさまに買っていただけたら新しい味を作ることができます。
どんなにココア味が美味しく出来ても、さすがに1種類じゃ飽きてしまう。
長く楽しめるように、別のフレーバーも作りたい!
もし今回のココア味を気に入って次のフレーバーにも期待していただけるなら、
ぜひ購入した場所でレビューも書いてあげてください。
あなたのレビューが次のフレーバー作りの糸口になります!まじで!
愛あるご購入とレビューを心からお待ちしております!
ご恩は新商品で返します!必ず!
わたしはやると言ったらやる女だ!!!
(参考)
淡く「ベンリプロテインを作りたいなぁ」と思っていた頃にnote企画へ応募した時の記事。
ここで事業内容をサラサラ書けたことで、「こんなに自分の中でまとまってるなら、やるしかないよなぁ」と気持ちが固まりました。
ここから実現まで辿り着かせたと思うと感慨深い。