Loska
雪片の様滑る
場を和ます予定だった
そんな冗談が
寒さを吸い込む
『地元に戻るんだ』
『へーそうなんだ』
やけに冷たいね
もう関わらないから?
月冴ゆる就職決まる
つまらぬ大学時代
君は春から
新しい舞台で躍動
初雷で蠢く新生活
僕は過去に成り下がる
歩きづらい
ちょっと煤汚れた
黒混じりの白の道
忘雪の置土産
これから社会人
もしかしたら
日照時間少ない
厳寒な世界かも
『また連絡するね』
『きっとしないよ』
やけに冷めてる
もう会わないから?
暮雪の中の会話
君はずっと俯いてる
突然投げられた雪
鼻の辺りに当る
すると小さく微笑む
歩きづらい
ちょっと煤汚れた
黒混じりの白の道
忘雪の置土産
やりづらい
ちょっと惜しんでる
冬の終わりと
君とはしゃぐ時間
忘雪の置土産
きっとこれ以上は
雪は積もらない
それでも僕らはLoska
溶けるまでは
会話を重ねよう