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欲しい「性別/年齢」の社員を獲得する方法

昨今は規制が厳しくなってきており、
「性別や年齢で応募者を縛る」ことが難しくなっています。

しかし、

「細かい作業が多いから、女性の方が...」
「力仕事が多いから、男性の方が...」
「会社の若返りをしたいから、20代の方が...」

このような希望はもちろんあるでしょう。

本日は、違法にならない範囲で
「欲しい性別/年齢の社員」を獲得する方法を
お話ししていきます。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
■新卒で人材業界に入社
⇒採用コンサルとして、50社以上の採用課題を解決
⇒70名以上の採用を「無料媒体のみ」で達成
■少子高齢化が進む現代で、売上向上のための採用に限界を感じる
⇒「映像」を使った集客や採用活動の手助けを行う
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①「性別/年齢」で絞ることは原則NG

前提条件を押さえておきましょう。
性別で絞ることについては、下記のように定められています。

https://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/danjokintou/dl/rule.pdf

「男女雇用機会均等法」により、
①募集時に男女どちらかを排除すること。
②待遇を男女で差をつける行為。
③選考時に男女によって異なる指標を使うこと。
④男女どちらかを優先して募集すること。
⑤男女の違いによって、募集の説明に高低差を付けること。
上記が禁止されています。

また、年齢についても

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/topics/tp070831-1.html

「雇用対策法」の改正により、
年齢に関係なく雇用の機会を与えるという義務が生じています。

現在は
「誰にでも均等に雇用される機会を与えなければならない」
と法律で定められています。


②「性別/年齢」を縛っていい例外パターン

何が何でもダメということではなく、
「性別/年齢」を縛っていいパターンが存在します。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/enterprise/age_limit.html

細かくて見にくいかもしれませんが、制限該当事由になります。

a.定年を上限として募集する場合
 Ex.60歳定年の会社で60歳未満を募集することはOK。

b.労働基準法等法令などにより、年齢制限が設けられている場合
 Ex.警備員は18歳未満の就業が禁止されています。

c.完全未経験者の採用を前提とし、長期的なキャリア形成をしていく観点から、35歳未満の募集に絞る場合。
 Ex.将来的に幹部候補になることを見据え、35歳未満を採用。

d.技術・ノウハウを継承する際に、30~49歳の間で絞る場合。
 Ex.製造業など

e.芸術・芸能作品における真実性。
 Ex.女性役は女優、子ども役は子役が担当するなど。

f.国からの補助金を目的とした年齢制限を行う場合。
 Ex.氷河期世代を採用した場合に、助成金が出るなど。

このような場合においては、性別/年齢の制限が許可されます。
しかし大半の方は、こちらに当てはまらないかと思います。


③「性別/年齢」を縛らずに、応募を獲得する方法

それでは本題です。
このような制限がある中で、どのように欲しいターゲットからの応募を獲得していけば良いでしょうか?

ポイントは、
「制限はせずに、環境面で誘導する」ということです。

例を出して説明していきます。

例えばですが、
「事務は細かい作業が得意な女性に対応してもらいたい」
と考えていたとします。

もちろん、「女性のみ」なんて書くことはできません。

では、下記の2つの求人を見て
女性の大半はどちらに応募をしやすいでしょうか?

求人①
【職場環境】
社員同士が仲の良い職場です。お昼は皆さんで一緒に仕事の話をしながら食べています。

----------------------------------------------------

求人②
【職場環境】
・一般事務は現在、30代・40代・50代の女性が1名ずつ在籍しています。
・全員元々は別の業界で働いていた未経験の方になります。
・現在働いている方全員が、育休・産休の取得を行っています。

①に比べて②の職場の方が入りやすいと思いませんか?

もう1つ例を挙げてみましょう。
「会社の若返りをしていきたい。若者に来てもらわないと困る「」
という募集があったとします。

2つの求人を見比べてみます。

求人①
【職場環境】
・和気あいあいとした職場です。
・慣れるまでは先輩社員がしっかり同行をするので、未経験でも問題ございません。

【歓迎条件】
・未経験歓迎
・コミュニケーションが得意な方

---------------------------------------------------------------

求人②
【職場環境】
・インセンティブあり。アポ取得件数に応じて月毎に支給いたします。
・残業は月平均5時間程度になります。
・育休・産休取得率100%

【歓迎条件】
・若いうちから様々な業務に携わりたい方。
・体力に自信のある方。

もう分かると思いますが、求人②の方が若い方が来やすいです。
なぜかというと「若い方に該当しやすい条件で絞っている」からです。

このように、
「しっかりとは書かなくても、暗に条件を絞る」ことは可能です。

具体的にどんな絞り方があるかは、ペルソナ設定にも関わってきます。
もし質問がありましたら、ご連絡ください。

ここでは、一例を挙げておきます。

【若者に刺さりやすいワード】
・20~30代が多い職場環境
・インセンティブ制度(バリバリ働きたい方向け)
・残業の少なさ(ワークライフバランス重視派向け)
・育休/産休取得率
・具体的なキャリアプラン
・歳が近い方のインタビュー

【男性に刺さりやすいワード】
・力仕事が得意な方
・汚れが気にならない方
・成果が分かりやすい職場で働きたい方

【女性に刺さりやすいワード】
・女性の多い職場
・男女別の更衣室あり
・細かい作業が得意な方

このような形で、欲しい方に応募をしてもらえるように誘導することで
採用ターゲットからの応募を目指しましょう。


本日のまとめ

①「性別/年齢」を縛っての募集は原則不可能。
法律で決められている例外も存在する。
③直接的な表現は避けつつ、
 間接的に採用ターゲットの応募を誘導するような記載をする。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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