「脱ステロイド後の療養生活 ⑤」

今回は主治医の先生に教えていただいた毎日の食事について書こうと思います。皮膚の再生はタンパク質が必須になります。だから、タンパク質が多く含まれる食材を中心に、バランスの良い食事を心がけるようにと強く言われていました。タンパク質を摂りやすい食材は簡単に言うと、肉、魚、卵、大豆食品(豆腐や納豆)、練り物(ちくわ、はんぺんなどの魚のすり身)などです。

基本的に人体の皮膚、髪の毛、爪、内臓の一部などはタンパク質が多く使われて作られているそうです。脱ステロイド直後の数ヶ月は皮膚の落屑(皮膚を掻きむしった屑、かさぶたなど)の量がすごいです。ということは、それだけタンパク質を多く消費しているということが想像できます。だから、野菜よりもむしろ魚や肉を多く摂らなければいけません。とにもかくにも、タンパク質、タンパク質、タンパク質。受診するたびに先生に口酸っぱく言われました(笑)

今は物価高、食材高騰もあって、肉も魚も野菜も何を買っても高いです。タンパク質中心の食生活を心がけると言っても、どうしてもお金はかかりますが、なるべく自炊を心がけることにしています。
ジャンクフード、コンビニ食品、加工食品、スナック菓子などは極力食べないようにしています。特に砂糖が多く使われている食品には要注意です。白砂糖は特に痒みが酷くなります。基本的に脂っこいもの、揚げ物、甘いお菓子、洋菓子、和菓子、菓子パンなどは食べないほうが身のためです。それと、お酒も飲まないほうがいいですね。私は酒とタバコはもうきっぱりやめました(タバコをやめるのは苦労しましたが)。特に缶チューハイなど、味をつけるために糖類が使われているお酒、飲み物はダメです。

下記は主治医の先生が私にくれた「おすすめの食事」です。これを見て、献立を考えれば結構参考になると思います。

<朝食>
・卵
・魚(ツナ、かにかま、はんぺん、さつまあげなど)
・ヨーグルト(フルーツ、きな粉)
※ ヨーグルトの食べ過ぎはおならや腹痛の原因になる。腸内細菌のバランスを崩すので要注意!酸っぱくて食べにくい場合はハチミツを入れても良い。
・味噌汁(豆腐、肉、あさり、わかめ、なめこ、オクラ、人参、油あげ)
・白米(大麦)、のり

<昼食>
・肉
・大豆(枝豆)、厚あげ、がんもどき、油あげ、蒸し大豆
・野菜(サラダ、温野菜)、炒め物(ピーマン、人参、きのこなど)
・白米(大麦)

<夕食>
・魚
・大豆(納豆)
※納豆菌は強い菌なので一日1パックまで。それ以上は食べない。
・野菜(味噌汁、根菜の煮物、人参、ごぼう、こんにゃく、大根、切り干し大根、鍋やおでんなど)
・白米、のり

私は食べ物に関してはほとんど好き嫌いがないので何でも食べます。昔は魚が嫌いでしたが(学生の頃、鮎の骨が喉に刺さってから、魚を食べるのが怖くなった 苦笑)、中年になってよく食べるようになりました。特にかつおの刺身、さんまの塩焼き、焼いたサバやマグロ、ぶりは大好きです。くら寿司とか回転寿司に行くと、私はかつおばっかり食べるんですよね(笑)それくらいかつおが大好きです。

夕飯は母が作ってくれますが、昼はよく自炊して簡単なものを食べています。面倒な時は白米を炊飯するついでに、サバ缶や煮干しを一緒に入れて炊きます。片手鍋に厚揚げ、サバ缶、卵、ちくわ、タマネギなどを適当に入れて、煮て食べたりする時もあります。慣れてしまえば簡単です。コンビニ弁当よりもよっぽど安くて栄養があって旨いです。そして食後は成城石井の美味しいドリップコーヒーで一息(笑)

・サバ缶(水煮/味噌煮)/100円
・煮干し(出汁取り用大袋)/500円
・たまご(10ヶ入り)/250円
・ちくわ(お徳用)/370円
・厚揚げ(3ヶ入り)/80円
・豆腐/70円
・納豆(3パック入り)/100円
・たまねぎ(お徳用)/380円
・かつお節(個包装お徳用)/270円
・乾燥味噌汁の具/300円くらい?
※ お徳用は量がたくさん入ったやつです。値段はだいたい。

これらを組み合わせて工夫して作れば、かなり美味しい自炊料理が作れます。たまには食材を違うものに変えたりして、飽きない工夫をしながらタンパク質は欠かさないような食生活をしています。サバ缶は5ヶくらい買い置きしておくといいです。そのままでも食べられますし、煮て食べても良し、白米と一緒に炊いても良しな食材なので重宝します。

あ、そうそう、吉野敏明先生が切り干し大根がすごく栄養があると言っていました。大根も高いですよね。切り干し大根なら保存もきくし、そんなに高いものでもないと思うので、買っておいて食べる分だけちょびちょび使うといいですね。切り干し大根は水に戻した時の水にも栄養がたくさん染み出しているそうなので、煮物の汁に使うとかするといいようです。彼は博識な方なので、毎日アップしてくれる彼の動画を観るのが私の日課です(笑)

脱ステ療養中の食生活について簡単に書きました。
あくまで「タンパク質中心の食生活」という観点なので、野菜もバランスよく少量は食べてください。同じものばかりを食べているのも良くありませんし、同じ食材を大量に食べるのもダメです。皮膚を悪くしている人はタンパク質を欠かさないようにしながら、毎日適度に色んな食材から栄養を摂るということです。参考にしていただければ嬉しいです。