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疲れた胃腸に長芋!?

長芋といえば、「ねばねば」が特徴的ですが、その植物性粘液は、胃腸の粘膜を保護してくれるといわれています。
夏バテで食欲が落ちてしまった方、冷たい物を食べ過ぎて消化機能が低下し、軟便気味の方などに良い食材です。
栄養も豊富で炭水化物、タンパク質、カリウム、マグネシウム、ビタミンB1等を含んでいます。
お疲れ気味の胃腸の方、長芋を食べてみてはいかがでしょうか!(^^)!

<中医学的な山薬の働き>

長芋は中医学では「山薬」と呼ばれ、生薬として様々な漢方方剤の中に含まれています。特に補腎薬と言われるような方剤に含まれていますが、補腎については前回の記事でふれてますので、よかったらご覧ください。
「腎」は簡単にいうと、老化予防、免疫、生殖機能と関係すると言われていて、「腎」の機能を高めたり、維持することを「補腎」といいます。
中医学的「山薬」の効能は、

1.消化を助けて、緩い便を形状のある排便に促す。

2.肺の働きを助ける。

3.「腎」の働きを助ける


<なぜ消化に良いの?>

長芋にはアミラーゼといわれるデンプンを分解する酵素が含まれます。アミラーゼは膵臓からも分泌されるため、膵臓の負担を軽減してくれるといわれています。
また、ペクチンという食物繊維を含み、ペクチンは水分とくっついてゲル化し、腸内を綺麗にしながら、便として排泄されます。
元気を生み出すために、消化器の負担を減らしたり、消化器を整えることはとても大事です。
長芋に火を通すと、栄養価や酵素は減少しますが、体が冷えている人、消化機能の弱い方、食欲がない方、軟便気味の方は、お味噌汁に入れたり、炒めたりするか、そのまま食べる場合は温めたものと一緒に食べてみてくださいね。

<長芋は補腎薬?>

山芋類にはジオスゲニンという物質が含まれているといわれていますが、これはDHEA(性ホルモンに変換される前の物質)の前駆体と言われています。
生薬の「山薬」が補腎薬とされる理由はそのためかもしれません。
ジオスゲニンは、トゲドコロという東南アジア原産の山芋の一種にも多く含まれています。
残念なことに、同じ長芋でも産地や栽培の仕方によって、成分が異なるため、日本の長芋にはジオスゲニンは含まれていません。
ちなみに、宣伝になりますが(#^.^#)、「卵宝源」という製品にトゲドコロが含まれています。ご興味がありましたら、お気軽にお問合せくださいね。

<まとめ>

長芋はたくさんの栄養素を含み、消化器を助けてくれます。消化器の働きがよくなって、栄養を吸収できるようになると、身体に元気をもたらしてくれるようになり、間接的に「腎」の働きを助けてくれます。

山芋アレルギーの方は注意が必要ですが、夏に冷たい物を摂りすぎて胃腸が疲れている方、食欲がないという方、そのまま秋に持ちこさないよう、長芋で元気を取り戻しましょう(^O^)/

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