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ぼくは黒田三郎にはなれない

黒田には目の前に戦争があった 
目の前に自覚的関連としての死があった
満州事変があり 砲声があり
そのどこに詩があるのか
死の匂いの中で私というひとりはどこにあるのか

黒田 1942年ジャワ
「私というひとりの人間を通じて世界を見させる、あたかも読むひとのひとりが、じぶんの眼で見ているように、というところに詩の領域がある」
詩によって世界に触れる
世界の破滅の予感の中で 生はどうあるのか
世界を見たいという本能をどう描けばよいか
黒田三郎は詩で書こうとした

永遠の欺瞞に気づいてしまった!

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