詩)柳美里と日本人の日本語
菜の花の辛子和え
えびしんじょ
松前漬け
日本酒は純米 竹鶴
秋刀魚の塩焼き
これでいい これ以上なにも無くていい いい夜だ
ぼくの中で日本人はどこかへいってしまった
「在日」「排除」「村意識」
見下した日本語
蔑み
その言葉を見るたび
「何故、わたしが、母語である日本語で小説を書いて発表し、文学賞を受賞することが、
「在日の跋扈」となり、
「日本の文化を破壊」することになるのだろうか? 」 柳美里Twitter
「日本人でも韓国人でもない。柳さんは境界を漂流してきた。
パスポートは韓国のもの。海外出張しても「日本に帰る」「帰国する」と言えない。日本はあくまで「向かう」国家だ。
「だけど『小高に帰る』、こうは言える」 」 河北新報
ぼくの中で
日本語が
啜り泣いているのだ
もうどこにも行けないと泣いているのだ
あの権力者の醜い日本語を
聞くたびに泣いているのだ
美しさなどいらない 訛っていようと下手くそでもいい いやその方がいい
ごめん
酔ってしまった
今日は詩は書けない
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