生存確認
私には変な嗜好があって、生物が生を全うしているのを見るのが好きなんです。自分の犬が遊び疲れて、死んだように眠っている時に、いびきを聞くとあ 生きてるな、と安心するし、一時は聴診器で心音を聞くのに聞くのに凝ったこともありました。
それは、動物だけに限らず、例えば芍薬。
これは3日前に買いました。
左が買ってきた直後、5本のうち、2本しか咲いていなかったのですが、水をたっぷりあげて、一晩おくと、コップの水はほとんどなくなり、代わりに全部の蕾が開きました。
んー芍薬生きてる。
硬く小さく乾燥したどんこ。一晩水につけておいたら、旨味たっぷりの出汁と自らもほぼ素の大きさくらいに復活!
んーどんこ、生き返った。
花類が水を吸い上げ、花開く、乾物が水で戻して、再び大きさを取り戻す、冷蔵庫の隅に忘れていた、玉ねぎが芽を出す。
生きてるねぇ!
飼ってる犬を一ヶ月ごとに洗っています。洗い立ては本当にいい香り。犬シャンプーのおかげで清潔な香りがしています。それはそれで良いのですが、
三週間も経つと本来持ってる犬の匂いが勝ってきて どんどん野生の力が出てきます。でもそれが
生きてるねー!
につながるわけです。いいね、活力あるね。こう言う現象を見るとポジティブな気持ちが湧き上がり、物事をいい風に感じられるのです。
あ、この生存確認によく間違われる事案があるので記しておきます。
鰹節を温かいご飯にかけると、踊って生きているように見えますが、あれは私の中では
死んだ方の死後硬直が収まって、48時間後ぐらいから緩みます、その時に筋肉が生きてるように動くことを緩解(かんかい)と言います。
に部類されます。よって、生存確認はできません。
自分にやる気がない、いまいち丁寧な仕事ができてないなー、と思う時に、この生存確認をして、お、みんな頑張っているんだな、と気を引き締めています。
それに付き合う一番身近な私の犬は面倒くさいのかもしれないけどね。
クロちゃん、点呼の時間です。
生きてますか?