美しいモノを『美しい』と感じる時間
この休職期間中に、何か一曲弾けるようになろうと思って、シューベルトのソナタ(D664)を買いました。
これまでシューベルトは、魔王と即興曲2,3,4を弾いたことがあるだけで、どちらかというと『苦手』です。
ところが先日、ラジオでこの曲を知り、やってみようかな…と思い、着手。
いやぁ・・・ 音域が広くて、そりゃもう弾きにくいww
こんなん届かないよ!って思うところもたくさん。笑
でも、『美しい』と思う箇所もたくさんあって、最近は、2楽章のこの部分が本当に美しいと感じます。
響きを、味わってしまう。
私は、譜読みにとにかく時間がかかります。
だけど、『醍醐味』とも思う。初めて手紙を開封する感覚。
さらに、譜読みをしながら『美しい』と感じる瞬間は、時間があって、心にゆとりがあるからこそ。
美しいと感じる時間は、とっても贅沢な時間です。
仕事をしている時の休日はタスク処理で終わっていたので、この休職時期にこの曲に出逢えたことに感謝。
適応障害に関する本を読むと、「好きな事を楽しめない・やりたいと思えなくなる」という文章をたくさん目にします。
休職前の私は、帰宅すると、お酒→食事の支度→食事→飲みながらピアノorただただお酒を飲む… という、ピアノの上達などするわけのない夜ルーティンでした。
弾きたい曲も、弾けていた曲も、たくさんあるのに… 家に着いてから、ピアノ弾きたい、って思う日がとっても少なかった。疲れていたり、仕事のことを考えてしまって、忘れようとお酒をのんでいました。
「美しい」と思う感性を大切にしたいし、「美しい」と思えるよう、心に余裕を持ちたい。
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