栗きんとん事件の気になる場所とコトバ【小市民シリーズ】
米澤穂信さんの秋期限定栗きんとん事件(上)を読んでいます。
今回は秋期限定栗きんとん事件(上)の中から、気になった場所とコトバを取り上げていきたいと思います。元岐阜市民としては、モデルとなった地名や言葉遣いがつい気になってしまいます。
岐阜を知っていても知らなくても、米澤穂信さんの秋期限定栗きんとん事件はぜひチェックしてみてください。
岐阜ノートでは小市民シリーズの聖地巡礼地も取り上げています。プロフィールのTikTokからご覧いただけます。
🌰 長良川の北側「川向こう」
岐阜市民は長良川から北側のことを「川向こう」と呼ぶことがあります。
川向こう。イントネーションは→→↑↓↓。イントネーションは「サンゴ礁」に近いでしょうか?
例えば「川向こうは雪の積もり方が違うでね」「川向こうから通っとるの?」というような使い方です。長良川より南側、すなわち岐阜駅側に住んでいる人のほうがほんのちょっと都会的な優位性を心のどこかに持っているのか?と思ったこともありました。どちらかと言えばネタ的な要素で。
長良川をはさんだ北側はなぜ積雪量が変わるのか。長年疑問に感じながら過ごしていました。私のおぼろげな記憶では、雪が降るととにかく川向こうの人々は通勤通学が大変そうで。岐阜市内から名古屋方面まで2時間ぐらいかけて通勤している人も身近に結構いました。
私は中学生当時、京町小(現岐阜中央中学校)のあたりから伊那波中学校まで30分あまりかけて徒歩で通っていました。特に忠節橋は渡る前後の坂道が急です。自転車ではものすごいスピードが出るんですよね。
🌰 「茜辺」
次は地名です。岐阜市では茜部と書いて「あかなべ」と読みます。栗きんとん事件の作中では茜辺と書いて「あかねべ」と読みます。ふりがなを見て、なんとしても茜と読ませたい意志を感じました笑。茜部、難読地名でしょうね。ふつうに読んだら「あかねぶ」です。ずいぶん印象が違う。ちくわぶみたいになる。
🌰 「木良高校」
メインの舞台となる高校名ですね。声に出して読んでみると「きらこうこう」。きらこう。モデルとなった北高と母音が同じであることに気づきます。
木曽川の木と長良川の良を合わせて木良高校との説を見かけました。なるほど。岐阜の岐という字は、道がわかれるところの意味を持ちます。身近な単語では分岐、岐路など。
実は「ふなと」とも読むようで、、月報船戸の由来は岐阜の岐なのでしょうか?
北高は長良川を渡ってしばらく歩いたところにあります。中学生の頃、ときどき遠回りして北高校の前を歩いていました。
あの頃(1995年頃)は夕方になると忠節橋の北側にリアカーのホットドッグ屋さんがいたんです。サンタさんみたいなお爺さんが販売していて、友達と一緒に何度か買い食いしていました。もちろん中学生は買い食い禁止です。
バレーボールの練習後のホットドッグの美味しいことったらなかったですね。ちょっと甘めのマヨネーズが最高でした。ちなみに、県岐商前の売店のフローズンもたまに食べておりました。
県岐商は部活動が盛んだったためか、高校の売店にしてはなかなか先進的な商品だったと思います。今思えばですね。
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こちらの動画では、小市民シリーズの聖地巡礼地「岐阜公園の女神の噴水」が見られます。噴水近くの名和昆虫博物館もぜひ訪れてみてください。静かで自然あふれる岐阜公園はおすすめの観光スポットです。
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