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塾のあれこれ(2)親のサポート
通う塾や、その子によって必要なサポートは違うと思う。
現在は、私も夫もそれぞれが長男のサポートをするようにしているが、塾に通い始めた当時は、今思うと私の方はまだそれほどエンジンがかかっていなかった。
やはりWISCを受けて長男がギフティッドと判明したり、検査者から「授業が退屈過ぎることが授業中に問題が起きる原因」と言われたこと、さらに、大学病院に連れて行っても、複数人の先生が声を揃えて「受験してください」と言ったことなどがエンジンがかかるきっかけになったと思う。あとは、長男自身が受験を希望するようになったことも大きいだろう。
サポートになっているだろうか
もともと、親の関与が最小限で済む面倒見の良い塾を選んだこともあり、特に塾の先生から親に何かしてほしいと言われたことはない。大手塾の中には親の関与が前提の塾もあるらしいと聞くため、そういった家庭に比べると、我が家は親が放置しすぎなのではとの不安は正直ある。
もう10年以上前になるが、会社の上司が子供を大手塾に通わせて、中学受験を目指していた。父親であるその方が、子供の勉強をみるのだと言って、ほぼ毎日18時には退社していた。親がこのようにみてやることができれば、プラスの効果もあるだろう。お子さんは第一志望に合格したようだ。
一方、多くのご家庭を回る仕事をしている知り合いによると、親子のピリピリ感がすごい家庭も多いそうだ。見ているうちに、自分は絶対子供には中学受験はさせないと思うようになったそうだ。
我が家は、長男に関しては今のところ特に困ったことがなさそうということもあって、親は一歩引いて見ているのだが、下の二人ももし受験するとなった時にはまた親として別の経験をするのだろうなと思っている。
以下長男のために、微力ながらやっていることを書いてみようと思う。
夫が主にやっていること
まず夫は、塾への送り迎えを100%やっている。塾までは歩いてもいける距離なのだが、教科書や辞書など荷物の量が半端ない。これを毎日担いで歩いたら体に負担が大きいため、夫が毎日送り迎えしている。それに長男は1分でも時間を節約したいため、この送り迎えは助かっているはずだ。
長男は忘れものをしがちで、時々走って帰ってくることがある。そういう時はまた夫が送っていったりと世話をやいている。
あとはお弁当も毎日準備してくれている。具材でよく使う焼おにぎりや冷凍唐揚げのストックを切らさないように管理もしてくれている。
勉強を日常的に教えることはしていないが、長男が定期テストで特に点が悪かったときは、夫がチェックしてアドバイスをしてくれている。
先生との諸連絡や、宿題を写メで提出するのも夫がやっている割合が高い。
勉強のしやすい環境整備として、勉強机を選んだり、周辺にDIYで本棚やライトを設置したり、常により良い環境作りのアイデア出しをしてくれている。
私が主にやっていること
まず私が勉強を教えることはない。長男からしてもお呼びでないだろう。長男は甘えっ子なのだと思うが、勉強の合間の休憩の時にハグやマッサージを求めてくることがある。そういう時に応えて気持ちを満たしてやっている。
塾から帰宅しても、私を見るとエアー抱っこを求めてくるが、私の方はもうお風呂上がりなので、外から帰った長男はこのご時世と言うこともあり、手洗いうがいお風呂が済むまでは非接触型のハグしかできない。それでも気持ちで受け止めることは大事なのでお互いエアーでハグしている。
あとは健康管理だろうか。塾に行くと水も飲まずに座りっぱなしで1日勉強しているような気があり、塾に通い出してから少し便秘気味になっている。先日、「おなかが痛くで動けない、救急車を!」と言うので、仕方なく夜23時まで開いている薬局に浣腸を買いに走ったことがある。これで一発で解決した。
なので、便秘になるぞ!血栓できるぞ!と水を飲むよう声を掛けたり、「あとどれくらいで宿題終わる?」とよく聞いている。とにかく寝る時間が後ずれしないように進めさせている。
朝に、依頼された時間に起こすのも私の役目だ。私自身の睡眠時間も減るし、日頃から子供3人に寝ている間に蹴ったり叩かれたり、トイレトレーニング中の長女のお漏らしで起こされるので、慢性的な寝不足と戦っていることになる。
重要なことを書き忘れる所だったが、塾で使ったノートやプリントは、たちまち使わない物は箱にまとめて入れておくように伝えている。それを2ヶ月に1回くらいまとめて私が教科ごとにファイルに分けて保存している。教科ごとであって、日付や順番は適当だ。あとはノートや替え芯の補充もやっている。
私の場合、日頃から長男が塾で楽しくやっているのかとか、話を聞いてやる役も多い。
(3)につづく