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自分のやってきたことを信じる

自信を持てない

うまくいくか不安

やる前から、うまくいかない未来が見えちゃう

生まれも育ちも沖縄県。現在も沖縄県で暮らしています。
 小学校教師10年目、沖縄県6歳、4歳、2歳、0歳の4人の子どもを育てる父親です。_

 育児での気づきを教育に生かし、学校現場での学びを育児につなげることをモットーに日々奮闘しています。教育と育児のリアルな経験をもとに考えたこと、何かヒントになるといいな〜と思うことをお届けします。

 今回のテーマは『自分のやってきたことを信じる』です。

 わたしの長男は臆病です。慎重と言い換えることもできます。ですが、経験したことや、うまくいったことには自信を持って、繰り返しやろうとします。
 人は誰でも、安心感を担保できれば、自信を持てるものですよね。私もそうです。ですが私は、割とどのような場面でも自信を持って取り組むことができる方だと思います。そして、不安だなぁと気が沈む場面は極端に少ない方だと思います。やる前にうまくいかない未来が見えても、チャレンジする方です。と言うより、やる前にはうまくいく未来が思い描ける方です。
 ここまで聞くと、私はメンタル強者のように見えるかもしれません。他者から見るとそうらしいです。ちょこちょこ言われます。

 昔からそうだったのか?と聞かれると答えはNoです。高校生くらいから、少しずつ自分の人生が理想に近づいていく感じがした時から、自信を持てるようになったと思います。そして、大学1年生の頃、先輩からもらった言葉は、私の心を今でも強く支えています。

『自分のやってきたことを信じろ』

 大学でソフトボールをしていました。当時は1年生で試合に出る機会も少ない、実力もまだまだ大学のレベルに達していませんでした。メンバーとしてチームに帯同して遠征や大会に参加させてもらっていましたが、役割はサポートでした。そんな中で、1回戦や2回戦など、チームが大勝すると時々チャンスを与えてもらいました。そんな少ないチャンスをものにしなきゃ‼︎と意気込むと、肩に力が入りますよね。自分で自分に不必要なプレッシャーを与えますよね。そうやって、自分で自分を追い込んでしまい、結果を求めすぎて、うまくいかない。不甲斐ないから、もっと練習して、もっと自分を追い込む。また、肩に力が入り、結果が出ない。気持ちが沈む……。デフレスパイラル状態です。

うまくいかなくて、自分のことを信じられなかった時期
抜け出すにはメンターとなる人の言葉が必要だと思います。
声をかけた人にとっては記憶に残らない、なんてことない一言なのだと思います。
そんな日常に、きっかけってあるのだと思います。

きっかけになった一つの試合

 ある試合で、いつもとてもお世話になっている4年生の先輩からチャンスをいただきました。
『どうする?俺のところで代打でいくか?行くなら監督に言ってくるよ。』
 試合は大勝中でした。私は、『次こそ‼︎』と意気込み、バッターボックスに進みました。(監督は、選手の主体性を尊重するタイプなので、このような采配が可能なのですね。でも、ビシッと決める時は決めるタイプの監督です。また今度その監督とのエピソードもお話ししたいですね。)

 結果は、『見逃し三振』でした。
チャンスをいただいたにも関わらず、私はチャレンジすらしなかったと言えます。
ベンチに帰ってきた私に、その先輩は、
『なんのためにバットを持ってるんだよ。気負いすぎだよ。』
と言いました。

 その夜、先輩と話をしていました。その時にかけてもらった言葉は、私を今でも強く支えてくれています。その時の言葉をできるだけ再現してみます。

『俺はうまくいくかなんて自信はない。だけど、必ずうまくいく。その理由は簡単で、俺の方が相手よりも何倍も努力しているから。どんな相手と対戦しても、同じことよ。自分の実力に自信を持てる奴なんてそんなにいないと思うぜ。でも、俺は、自分がやってきた練習とか、考えてきたことには自信を持てる。そういうメンタルで打席に立ってるから、強いんだろうなぁ。』

 あぁ。それなら、その時その時の勝負じゃなくて、普段から勝負してるってことじゃん。毎日、その打席に立つための準備ができるってことでしょ?
誰でもできることだな。相手も関係ないよな。どんなに実力が上の相手でも、自分がやってきたことに自信が持てるくらい練習していれば、ちゃんと勝負できるじゃん。と私は感じました。

 その言葉の後から、私はソフトボールの打席に立つ時に、変に肩に力が入ったことはありません。見逃し三振もゼロになりました。今は、ソフトボールをやめていますが、仕事などでも生きる教訓や、座右の銘的な言葉になっています。

その言葉を職場で使った日

 気づいたら、その言葉を使っていました。
 ある日の放課後、後輩の教師から相談を受けました。授業がうまくいかないこと。児童の対応がうまくできないこと。自分の言葉が子どもたちに響いていかない。響かせる自信が持てない……。
 私は、思いついたままに自分の考えを伝えました。
『うまくいく自信なんて持たなくていいんじゃないですか? というか、私は100点だって言える授業とか、児童の対応とか、学級経営とかできたことないですよ。80点だってないですよ。でも、私はうまくいくように努力した時間や、考えてきたこと、自分が学んだことには自信を持っています。

『あなたは、子どもたちのことを思って、たくさん考えて、たくさん悩んで、努力しています。それは必ず児童に伝わっています。だから、自分がやってきたことを信じてください。』

 学力や学歴、地位や名誉、資産や役職、フォロワー数やいいねの数など、他者と比較して落ち込むこともあるかと思います。SNSの普及で、他者と比較しやすくなったし、他者の様子がより伝わりやすくなった時代だからこそ、自信を喪失してしまう人が増えているのかもしれません。実際のデータはどうかわかりませんが、教職員の病休は沖縄県がワースト1位というニュースを見ました。
 うまくいかなくていいよ。でも、必ずあなたの熱量や思いやりは、児童に響いています。子どもたちに届いています。いつか気づくはずです。だから、

自分がやってきたことを信じましょう★

#心に残る上司の言葉

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