中学受験塾選びのコツは?
今日は1月31日。
いよいよ明日2月1日から、首都圏中学受験の最大のヤマ場、東京入試がスタートします!
受験生の健闘を祈りたいと思います!
我が家はちょうど1年前に息子が受験しました…。
あれから、早1年…。
中学受験に塾は付き物です。
ダイヤモンドオンラインで、杉浦由美子氏の著書『中学受験 やってはいけない塾選び』を取り上げ、「塾選びのコツ」が紹介されていました。
その中で、塾選びの大きなポイントは、「難関校に強い塾」と「面倒見のいい塾」のどちらを優先するかを決めること、と言っていました。
この点について考えを述べたいと思います。
コラムを少し引用します。
<コメント>
この2分類の設定に若干無理がある気がします。
ある塾がどの学校群を志望校として想定しているか(特に、御三家など難関校をターゲットにするか)という点と、塾の生徒に対してどのようなフォロー体制をとるかという点は本来別の話だと思うからです。
「難関校」を目指すかどうか、はひとつポイントになると思います。
厳密な定義があるわけではなく、上記コラムの筆者も明示していませんが、ここでいう「難関校」とは、いわゆる御三家など、サピ偏差値60以上の層が目指す学校群のイメージ。
解法暗記では対処できない応用系の問題も多く、学校別の対策が必要です。
範囲が広いだけでなく、1つ1つのテーマを掘り下げていく必要があるので、どうしても時間と手間がかかります。
難関校に特化した塾は必ず面倒見が悪くなるとは限りません。
反対に、面倒見がいい塾では難関校に合格する可能性が下がるとはいえません。
両者は必ずしもトレードオフの関係にはない気がします…。
難関校に特化した少数精鋭の塾では、一人ひとりをきめ細かくフォローする体制をとり、屈指の合格率を誇るところもあります。
大手塾では「面倒見がいい」とされるところであっても限界があります。
コラムの筆者が言う「面倒見がいい塾」とは、かならずしも難関校をターゲットとしない塾という意味に近いのでしょうか…。
このコラムは、「塾選び」ということになっていますが、ある程度「志望校選び」とセットで考える必要があると思いました。
難関校に強い塾に入れば自然と難関校に合格する力がつくというものでもないと思いますが…。
塾が提供するテキストやプリントは「素材」や「材料」に過ぎず、それを料理して自分の血や肉としていくのは受験生自身だからです。
材料を目の前に置いて作り方の説明を聞くだけで料理人になれるわけではありません。
解説を聞くと、その場ではわかったつもりでも、後日、ひねった問題が出ると解けない、ということがよくあります。
子どもにとって「最適な勉強法」を用意し実行してくれる塾があるといいのですが…。
家庭教師や個別指導で完全オーダーメイドすれば別ですが、塾ではそこまでやってくれないと思います。
大手塾のカリキュラムは、「大は小を兼ねる」ものが多く、「難関校」を目指す人もそうでない人も同じプリントを使用します。
また、得手不得手がある科目や分野は個々人ごとに異なるため、自分用にカスタマイズし、取捨選択や補強が必要です。
中学受験では受験生は小学生なので、既存の教材をベースに自分で考え、強みを伸ばし、弱点を補強しながら、4科目バランス良く志望校対策を入念に仕上げていくことは困難です。
後は、どこまで塾や家庭教師、個別指導といった外部リソースを活用するか、あるいは親が家庭内で内製するのか、だと思います。
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