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カミングアウト・レターズ 本のご紹介



 これはカミングアウトをした子どもと親御さん、生徒と先生の間で交わされた手紙をまとめた本です。

 「悲しませたくない」と家族へのカミングアウトを否定する人の、その言葉の裏にこそ「理解してもらえたらどんなに楽か」という思いが貼りついていることを感じ続けてきたことが、その動機となっていた。

カミングアウトレターズ 砂川秀樹氏の記述より

 

僕には(親や教師に)伝えたいことはないです
中略
大人は自分の理想どおりのこどもでいてほしいから、僕たちみたいな人は認めてもらえないと思います。
だからなにを言っても無駄だと思うんです。

”おわりに”から18歳のK君が書いたメール


 一冊の本、何冊の本を読んだとしても、現に傷ついているその人に「分かるよ」とは言えません。
 それでも、大切な人への一歩を踏み出した勇気に、少しでも近づきたいと思いました。
 
 カミングアウトを受けた人の想い、状況も綴られています。
 また、辛い状況のときに連絡が出来る情報もあります。

 生きやすい社会、レッテルのない社会は誰にとっても貴重なものですね。
 

 この本の編者のお一人、RYOJI氏のnoteを置きます。電車の話がツボでした。

 それとこの記事の中で紹介されている記事もとても好きなのでマトリョーシカみたいに開いて貰えたら嬉しいです。





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