シェア
たけうち
2024年9月24日 08:00
『千年の黙』『白の祝宴』『望月のあと』に続く、シリーズの最新刊にして完結編ですこちらのシリーズ作品を読むのは久しぶりでしたが、香子(紫式部)の万事控え目で悩みが多く、しかし周りの人への細やかな気遣いをし、己の書くものに情熱を密やかに燃やす姿が変わらずとても好ましいし、紫式部として想像する人柄にすごく馴染む造形が相変わらず好みでした1019年頃の、すでに出家をし宇治の庵で暮らす彼女が“宇治十帖”