【教育書】荒れない教室の作り方 #30
こんにちは、GIANT KILLINGです。
最近は、
少しだらけていた朝の時間の計画を見直し、
また本格的に朝活に取り組んでいます。
(朝の寒さにめげそうですが邁進中です。)
荒れない教室の作り方
今回は多賀一郎先生の、
『荒れない教室の作り方』を紹介いたします。
私自身、今年度は5年生を担当していることもあり、
5年生11月問題を目前とし、
再度見つめ直そうと読み込みました。
読んでみて大切だと思ったことを
簡単にまとめて、紹介させていただきますので、
ぜひ最後まで読んでいただけたら光栄です。
本の概要
荒れの三大山場→6月・11月・2月
この三つの月は学級が荒れやすいと言われています。
6月は、4月・5月は頑張れたとしても、
その頑張りがもたなくなって荒れ始める時期です。
11月は、学校行事も多く疲れやすかったり、
この半年で慣れや気持ちの緩みが生じたりします。
子どもたちが担任を見切ることもある時期です。
2月は、翌年への進級を見据えて
担任がハードルを上げすぎて失敗するケースと
とうとう限界を迎えてしまうケースがあります。
本書で取り上げる5年生とはどんな時期なのか?
4年生よりもパワーがあり、
今まで教師主導でも仕方がなく従っていたことも
5年生くらいになると反抗する力が備わってきます。
その一方で、
6年生のように学校の代表としての自覚や
責任が生じる場面もそれほど多くはありません。
また、女子を中心に思春期に片足を突っ込みます。
第二次性徴によって、
身体が子どもから大人に変化する中で、
精神的に不安定になったり、
気性が激しくなったりします。
このように学年的にも、発達的にも、
難しい時期にあることを理解することが大切です。
次に具体的な荒れのサインについて挙げます。
①トラブルで納得させられない。
②教師に笑顔がない。
③ガス抜きができない。
④授業がわかりにくい。
⑤子どもを思うようにコントロールしようとする。
⑥子どもとのコミニケーションが成立しない。
⑦子ども個々とのパイプがない。
このようなことが起こり始めることで、
学級が荒れ始めると書かれています。
①納得感や⑤コントロールしようとするなど、
中学年までは、
そこまでを理解する力がまだ弱かったものの
高学年になると、
大人の思惑を読み取る力が強まります。
ただし、思春期とはいえ、
子どもの成長のために、
子どもたちがダメなことをしたときには、
毅然とした態度でダメとはっきり言うべきです。
その上叱った後で、しっかりとフォローを入れます。
フォローでは、
子どもに取り入ろうとしたり、
気を遣ったりするのではなく、
気分を変えられるように声をかけることです。
中学年との違いを明確にし、
一人の人として尊重しながら接することも大切です。
特に高学年の女子は、
女の子ではなく、大人の女性として接します。
女子のグループ化や手紙回し、掃除サボりなどには
声をあげて、説教することもなく
暗黙のメッセージだけで抑止力になります。
授業や掃除に遅れても大丈夫かな?
少しくらいなら平気じゃない?のように、
本来マズいと分かっていながらも
ちょっとだけ反抗してみるといった葛藤の中、
友達と生活していることが多いのです。
発達の特徴を理解しながらも、
ダメなものをダメと伝えるためには、
暗黙のメッセージでもこちらの意図は伝わります。
おわりに(こんな人におすすめ)
現在、5年生を担任していることもあり、
5年生という時期の特徴や4年生、6年生との違いを
再認識することができました。
テクニックやスキルだけの指導技術では、
高学年の子どもたちには、
通用しないことを身をもって実感しています。
教師が合理的に勝手に進めたり、
コントロールしようしたりするのではなく、
子どもたちの想いを大切にしながら、
学級づくりをしたり、
一人一人と接したりする事が大切だと気づきました。
思春期に片足をつっこむ5年生は
難しい時期であることは間違いありません。
いろいろと考えながら、
子どもと接したり、人間関係を見極めたりして
自身の力量を高めていきたいと思います。
・高学年の難しさを実感している先生
・5年生を担当している先生
このような方に本書をおすすめします。
ただいま荒れの三大山場でもある11月です。
どの学年も
いじめや問題行動を起こりやすい時期です。
ただし、この11月を乗り越えれば、
残りは本当にあっという間と私自身思っています。
本書から学んだことを大切にして、
気を引き締めて頑張っていこうと思います。