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歌と催眠!驚きの関連性とは?

今回は、私が感じた歌と催眠術の関連性について述べてみたい。

もしかしたら、他の偉い人がすでに述べているのかもしれないが、今回は完全に私の考えを元に記載している事をご理解頂きたい。

つまりは、筆者の単なる考察であるという事だ。

そこをご了承頂いて、読み進めて頂きたい。

そもそも催眠術って?

催眠術と言われてみなさんが想像するのは
「あなたはだんだん眠くなーる」といったものだろう。

もちろんこの様に相手にアプローチをかけることもあるが、催眠術の大原則を知って頂きたい。

それは、「相手の想像力を利用する技術」という事だ。

例えば、「あなたは外人になる」という催眠術をかけたとしよう。

上手く催眠術がかかれば、相手は英語で話始めるだろう。

しかし、ここで大事なのは相手は外人になりきっているという事だ。

その為、話す英語は自分が知っているものだけになる。

これが相手の想像力を利用するということだ。

言い方を変えれば、催眠術は相手の想像力異常のことを要求することは出来ないのだ。

もう一つ違う事例を挙げよう。

メンタリストのDaiGoさんのパフォーマンスで、3つの色のボールの中から相手が何色を選ぶかを当てるという物がある。

なぜ相手が選んだボールがわかるのか、疑問に思った方もいるだろ。

しかし、これは心を読んでいるのではない。

始めから、その色のボールを選ぶ様に誘導している。

言い換えれば、相手の頭の中にそのボールのイメージを連想させるのだ。

例えば、赤のボールを選ばせるとしよう。

この場合、相手の頭の中に出来るだけ赤のイメージを植え付ければ良い。

例えば、自分の服を赤にしておくとか赤のボールについて話す時だけ声のトーンを変えるなどだ。

そうして相手に気がつかれない様に相手の頭の中に赤のイメージを植え付ける。

そうすると、相手は赤のボールを選びやすくなるというわけだ。

催眠術とはこの様に、相手が頭の中でイメージを作る様に働きかける技術だ。

このイメージを作り出す為に、仕草や声のトーン、言葉などを上手に選んで誘導していくのだ。

相手の想像力に働きかける言葉

催眠術は相手の想像力を利用する技術だという事は既に述べた。

もう一つ催眠術で行えるのは、特定の感情を呼び起こしたり、その人の経験した出来事を思い出させることだ。

例えば、嫌いなあの人の事を考えてみて欲しい。


今、あなたの頭には特定の人物が思い浮かんだのではないだろうか。

しかし、もちろん私はあなたのその人物の名前を一言も話してはいない。

この現象のメカニズムは言葉にある。

嫌いなあの人と言われた人は、各々の当てはまる人物を思い浮かべる。

あえて具体的には示さず、抽象的な表現をすることで、相手は自分の経験からその言葉に合う人物を想像する。

故に、催眠術では抽象的な表現を多用する。

その様な表現は本のタイトルなどでも応用されている。

例えば、以前こんなタイトルの本を見つけた。

『その仕事、部下に任せなさい』

この様なタイトルを読んだ方は、それぞれに自分の仕事を想像する。

そうすると「あの仕事を部下に任せることができるのか?」という期待が生まれ、本を手に取ってしまうのだ。

繰り返し述べるが、それはその人が勝手に想像した事である。

相手に想像させて、行動させたり、感情を揺さぶるのが催眠術である。

歌と催眠術

さて、ここまでくれば歌と催眠術の関連性も85%見えてきている。

歌と催眠術に関連性を見いだせるのは、ズバリ歌詞である。

共感性の高い曲という物があるが、それらは上手くこちらの想像力に働きかけていると言える。

言い方は悪いかもしれないが、どうとでも解釈出来る曲と言うのは万人に共感されやすい。

例えば、「もう会えないんだね」という歌詞があったとしよう。

もし失恋した直後の人がこの曲を聴けば、自分の経験と結びつけて失恋の曲と捉えるだろう。

一方で、大切な人物を亡くした人が聴けば、その言葉は死別を意味するものとなる。

歌詞には「あなた」や「君」といった歌詞もよく登場するが、これらも抽象的な表現だからこそ聞き手がそれぞれの人物を想像出来るのだ。

我々が歌を聴いて様々な感情を揺さぶられるのは、歌詞の情景や人物を自分の経験と結びつけているからなのだ。

共感性の高い歌の歌詞を参考にすると、コミュニケーションのヒントが得られるかもしれない。

人と言葉

歌は素晴らしい物だ。

大切な思い出を思い出させてくれる。

悲しかった出来事も昇華させてくれる。

しかし、今回説明してきた様に、それは言葉も同じだ。

言い方一つで相手に様々な影響を与えることが出来る。

しかし、だからこそ言葉には気をつけなければならない。

言葉は使い方次第で凶器にもなり得るからだ。

月並みな表現だが、その認識がコミュニケーションの質を変えると私は思う。

歌詞というのは、作り手が考えに考えた言葉である。

日頃のコミュニケーションでも、それだけの慎重さが求められるのではないだろうか。

歌詞と催眠術のもう一つの共通点は、誰かに届ける為に作られた言葉ということではないだろうか。

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