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相手に約束を守らせる方法

私達は、日々他者と様々な約束を行なっている。

遊びの約束、学校の約束、仕事の約束...。

様々な約束事があるが、どんな約束でもそれを破る人物というのはいるものだ。

中には何度も約束を破る人物もいる。

約束をするからにはそれを守って欲しいと考えるのが当然だろう。

心理学を活用する事で、相手に約束を守ってもらえる可能性があるとすればどうだろうか?

今回は、心理学を活用した約束の守らせ方を伝授する。

人は自分の言葉に責任を持つ

人は、相手から言われたことよりも、自分で発言したことの方が約束を守りやすい。

例えば、15時から宿題をやる様に子供と約束したとしよう。

しかし、15時になっても宿題を始めないという事はよくある事だ。

理由を問うと、場面にもよるが「聞こえなかった」とか「まだやる気にならない」など様々な言い訳が聞けるものである。

人から一方的に言われた約束はあまり守る気にならないのだ。

そこで、約束ごとに責任を持ってもらえるように、相手にも約束の内容を復唱してもらうと良いだろう。

今回の例で言えば、「確認の為に今の約束の内容を復唱して?」

こう頼む事で、相手も何時に宿題をしなければいけないのか、相手自身の口から発言される。

そうする事で、「守らなきゃいけない」という感覚が、人から言われるだけの時よりも強化されるのだ。

自分の口から発せられる約束には責任を持つと言うことである。

相手に違和感を残す

相手に約束事を復唱してもらう方法を上で述べた。

しかし、状況によっては相手に復唱をしてもらえない場面もあるだろう。

例えば、目上の人物。

目上の人物に復唱させることは少し失礼になるだろう。

この様な場合、相手の心に違和感を残すことで、約束事を忘れない様にする事が出来る。

そんな時に使えるのが、わざと言い間違いをするというテクニックだ。

例えば、来週の水曜日に相手と食事に行く約束するとする。

そのあとで、「じゃあ来週の火曜日にあらためて!」と言う。

そうすると、相手は「え?水曜日じゃないの?」と言うだろう。

これだけでも、前述した“相手に復唱してもらう”という条件もクリア出来る。

言わないまでも、相手の心には違和感が残る為、“水曜日”という約束がより強力に相手の心にすり込む。

運が良ければ、「この前火曜日って言ってたけど水曜日だよね?」など再度相手から確認してくれることもあるだろう。

この様なやりとりをすることで、どんどん相手は約束ごとを自分の中に定着させていき、忘れたり、破ったりされる可能性が少なくなるのだ。

この様な方法は催眠術の世界でも使われる方法である。

約束を守ってもらうコツは、いかに相手の心の中に約束事を定着させるかだと言えるかもしれない。

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