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受験失敗後(不合格時)に掛けてもらいたい言葉


落ちた人の友達や家族の人へ

友達や家族が不合格だったとき、
どう接したらいいか分からない人向けに書こうと思います。

予備校サイトや心理カウンセラーなどが書いた情報がネットには出てきますが、
実際不合格後にショックすぎて死にたくなった人の声が全く反映されていないように思います。

落ちた直後の本人に聞くわけにもいかないですし、
本人から「こうしてほしい」なんて言う訳もないですし。

そこで自身の経験から、
どう接してもらいたかったかを書き記したいと思います。

ちなみに、僕の場合は
親から

「やっぱりダメと思った」

「いくら金掛けたと思ってるんだ」

「金の無駄だった」

などと言われたことがあります。

これを読んでいる皆さんには、
受験失敗した人や落ちた人を救うような
言葉をかけてあげてほしいです。

不合格時の心境

下記の記事に3度にわたる受験大失敗の結末の心情について書いているので、
詳細知りたい方は参照してください。

僕の場合は上記の記事に書いたとおりなのですが、
おそらくほとんどの人が下記のような感覚に苛まされると思います。

・人生で初めて受ける最大級のショック

・頭の中が真っ白になって身体が動かなくなる感覚

・今までの努力が無駄になった感覚

・今この瞬間に消えてしまいたいという想い

「誰にも言いたくない」
「親、友達、先生になんて言おう・・・」
「ガッカリされたらどうしよう・・・」
「馬鹿にされたらどうしよう・・・」
「怒られたらどうしよう・・・」
「周りの人に合わせる顔がない・・・」
といった不合格からくる羞恥心や肩身の狭さ、
何を言われるか分からない恐怖から、
周囲の人に話す勇気が湧かない感覚

こういった感覚や思いが
一瞬のうちに頭の中から全身にかけて
しかもすべて同時に雷のように襲いかかってくるのです。

個人的には『死の瞬間』の次くらいに大きすぎるショックなのではないかと思っています。
(死んだことないのでわからないですが・・・)

掛けてもらえたら救われる言葉や態度

そんな人生最大級の衝撃を受けたとき、
周りの人のたった一言で救われることもあります。

もう遠い昔のことですが、
自分が掛けてもらいたかった言葉や態度などを書き記したいと思います。


■しばらく放っておいてほしい

まず、
無理に自分からすぐに声を掛けにいかないであげてください。

人生で最大級のショックで頭の中が混乱状態で
自分の気持ちが今どうなっているかも分からない状態です。

発狂したり混乱しているときに
他人から
「落ち着いてください」
と言われて
「ホッとした」って感じたことありますか?

メタルギアのこのシーンは言われた側落ち着いてますが・・・

僕は大抵の人は
「ほっといてくれ!!!」
と感じると思います。

本人の気持ちが少し落ち着くまで
しばらく放っておいてあげてください。

決して自分から
「どうだった?!受かった!?」
とか聞きに行かないでください。

その人が受かってたら自分から言いに行くので。


■「第一志望で本気出しきってくれば、絶対受かるよ」(第一志望以外の不合格のとき)

特に、初戦の不合格時などは
「まさかこんな格下の滑り止め大学で落ちるなんて・・・」
というショックで頭がいっぱいになっています。

本人が一番わかっていると思いますが、
第一志望に向けてまだ頑張らなきゃいけないときに、
滑り止めの合否発表にメンタルを落とされている場合ではないのです。

そこで

  • 「滑り止めなんてどうせ本気で行くつもりなかったんでしょ」

  • 「どうせ今回は練習だったんでしょ」

  • 「最後に行きたいところだけ受かれば勝ちなんだから」

  • 「第一志望で本気出しきってくれば、絶対受かるよ」

と声を掛けてあげてほしいです。

僕は現役時にかなり格下の大学に初戦で落ちました。
そのときに塾の先生に勇気を振り絞って報告に行ったときに
同じように言われて救われました。

どうか、これを見ている人たちも同じような言葉を掛けてあげてほしいです。


■本当によくがんばったね、あれだけ頑張れただけすごいよ

今まで
悩みながら
苦しみながら
本当にいろいろなことを我慢して
死ぬ気で頑張ってきたのに

それが全て無駄になった。

その感覚が何よりも辛いのです。

誰かに今までの努力を肯定してもらいたいんです。

  • 「本当に1年間よくがんばったね」

  • 「あれだけ頑張れただけでも本当にすごいよ」

  • 「人生で一番頑張ってたもんね」

特に一番身近で努力を見てきた人に言われるだけで
とんでもなく救われます。

僕の場合はそれがありませんでした。

現役時なんて、学校の先生や友達、塾の先生、親など
本当に僕がどれだけ人生を賭けて死にものぐるいで
がんばってきたか知っていたはずでした。

それにもかかわらず、誰からも労う言葉はありませんでした。

特に僕の場合は「受かって当然」くらいに思われていただけに
卒業式の日も『腫れ物に触れるような扱い』でした。

今までの努力がまるで何もなかったかのように思われていそうと
周りから馬鹿にされたり、ガッカリされていそうと
そう感じながら過ごした卒業式でした。
(詳細は下記記事で)

■〇〇くん(ちゃん)ならどこに行っても大丈夫だよ

今までの努力だけでなく
受験失敗後の『今のその人自身』を全肯定してあげてください。

受験失敗後は
「今の自分には価値がない」
と感じている人が本当に多いと思います。

僕の場合は、その後何年も「生きてる価値もない」と
思い続けてきたくらいでした。

受験に失敗して落ち込んでいる人は

『理想の自分になれなかった=自分には価値がない』

「人生終わった」

「もう生きてる価値がない」

と思ってしまいます。

なので、

「今生きているキミ自身には十分価値がある」

と思わせる言葉を掛けてあげてほしいのです。

  • 「あれだけ受験で頑張れた、〇〇くん(ちゃん)ならどこに行っても大丈夫だよ」

  • 「これだけ頑張れた人なら、将来何があっても幸せになれるよ」

  • 「受験すら頑張れなかった人なんかより、よっぽどすごいよ」


こんな風に、
今のその人のすべてを肯定して
未来が暗くないことを伝えてあげてほしいのです。

『受験失敗=人生終了』
と僕は受験前からずーーーーっと思ってきましたし、
受験失敗後もそう思ってきました。

塾の先生からも「MARCH以下は人権がない」くらい煽られてきましたし、
「早慶受からないと幸せな人生が送れない」と洗脳されてきました。

同じように受験失敗した子たちの中には、
自分に対して刃を向け、
大学入学後も心がズタズタになっていく子が
絶対に毎年何人もいます。

僕と同じような思いで何年も苦しまないように
せめて受験に落ちて少し落ち着いたあと、
3月下旬とかでもいいので
先ほど書いたような言葉を掛けてあげてください。


絶対に言ってはダメな言葉

これについては、また別の記事を書こうと思いますが、
どうしても先に言いたいことだけ書きます。

僕が受験失敗者に向けて
一番よく見る嫌いな言葉は

「受験だけが全てではない」

です。

間違ったことは言っていないです。

僕もその通りだと思います。

ただ、人生を賭けて全身全霊で
死力を尽くした対象が
その『受験』なんです。

人生の全てだったんです。

終わった途端に
「実は受験だけが人生の全てじゃないよー」
「大学生活充実させよー」
と言われても

「は?」って感じになります。

例えば、自分がオリンピックの金メダル候補で
人生の全てを練習に費やしてきたにもかかわらず、
もし予選に落ちたとき

「オリンピックだけが全てじゃないよ!」

と言われて

救われますか?

「受験が人生の全てではない」

という言葉は他人が気安く言っていい言葉ではないです。

受験失敗の挫折を乗り越えた人が
自分に対してだけ言っていい言葉だと思っています。

少なくとも、受験失敗した直後の人には言わないであげてください。

おわりに

毎度長文にもかかわらず
ここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございます。

これからも少しでも自分と同じような経験をした後輩たちを救えるような記事を書いていこうと思います。

また気まぐれに読んでいただけると嬉しいです。

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