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【毎日投稿】書き続けることでなにが変わったか―66日ライラン完走

わたしは、いま、ゴールテープを切りました。

ヤス(ウエダヤスシ)さん主催の「66日ライティング×ランニング」。66日間、毎日投稿をして書く習慣をつけようというこの企画に、4月初めから参加していました。そして今日が最終日、66日目です

「やったー!!」と両手をあげて全力で喜ぶ感じをイメージしていました。でも、いま、自分でも意外なほど淡々としています

なんなんだ、これ。

でも、わたしには見当がついています。今日は目標達成のゴールだけれど、ここで終わりではないからです。たぶん、明日も変わらず、「今日はなにを書こうか」と考えながら過ごすんだろうと思っています。

「え、ほんと?!」と、心の中のもう一人のわたしが聞き返してきますけど、とりあえず先に進みます。

この記事を書くにあたり、66日ライラン企画に参加した1発目の記事に立ち戻ってみました。自己紹介の記事です。

書きたいくせに、書くのが面倒くさい。
書いていると、いろいろ考えて立ち止まってしまう。
ぶわーっと書いて、後から編集するのが速く書くコツらしいけど、なんだかんだやっぱり時間がかかる。

こんな不器用な書き手ですが、毎日投稿を暫く続けてみようと思っています。毎日書くという縛りの中で、書くことに追われながらも題材を見つけて形にしていく作業を続けてみたい。その結果、書くことが少しラクになって、もっと楽しく感じられれば万々歳。

これから毎日投稿をすると決めて書いた一発目の記事の一文目から、「書くのが面倒くさい」と叫んでいます。

でも、そうでした。あのときのわたしは、書きたいんだけど、実際に書きだすまで腰が重くてなかなか書きだせなかったんです。書き出しても、あれこれ悩んで、時間ばかり食って、最後にたどり着く前に力尽きていました。

それを思えば、66日間も毎日机に向かって書いて、しかもその一つ一つをちゃんと書き終えてきたなんて、信じられない成果です。もうそれだけ言ってこの記事を終えてもいいくらいです。

でも、もう少し書きます。

そもそも、このライラン企画に参加した理由はいくつかあります。「書くのがうまくなりたい」、「もっと楽しくラクに書けるようになりたい」と思っていました。

それに加えて、66日も書き続けたら、自分がどう変わるのかにとても興味がありました。

わたしなりに、変わったと思うところを書いてみます。


書くのがはやくなった

これがわたしにとって一番大きな変化です。

わたしが言っているのは、毎日投稿を始める前の自分と比べて、ということです。書くスピードは、他人と比べても意味がないと思うんですよね。参考にしたくてほかの人がどれくらい時間をかけているのか、わたしも知りたくはなるのですが、書いている内容も密度も質も違うわけで。単純には比較できない。

もちろん、スピードはいつも一定ではありません。その日の調子もあるし、記事の内容にもよっても変わります。日記や過去の出来事など、すでに頭の中にあることだけで書けるものは、速く書けます。一方、調べて書くようなものは、情報の整理や組立てに時間がかかる。

わたしの場合は、うまくいけば、1500~2000字の記事を1時間から1時間半で書けるようになりました。うまくいけば、というところがミソですね。うまくいかない時もあります。でも、以前は、うまくいっても2時間半から3時間はかかっていました。

どうしてスピードアップできたかというと、毎日書いて筋力がついたという部分もあると思いますが、それより大きいのは書き方です。

最初は、書くのと編集を同時にやっていたのです。いきなり完成度の高い文章を生み出そうとするものだから、当然、書くのに時間がかかりました。

それをどう変えたかというと、あとで編集することを前提に、頭にあることをひたすら書き出す。表現の仕方も、誤字脱字も、書く順番も、気にしない。こんな言い方しないよね、というのも気にせず書く。それから、何回かに分けて編集する。

基本的なことを言ってすみません。でも、これができていなかったんです。毎日書くようになったことで、一つの記事にゆっくり悩む暇がなくなり、とりあえずの文章をがんがん書きだしていくほかなくなったのです。そうしたら、最後まで書ききるのが楽になりました。そしてとりあえず形になったら、また最初に戻って整えていく。

書きながら編集するより、この方法のほうが圧倒的に楽で早い。

書くときに意識するようになったこと

わたしの記事を読んでくれている友人が、以前と比べて、文章が面白くなったと言ってくれました。これはめちゃくちゃ嬉しかった。

なにか書き方を変えたのかと訊かれて、そのときに考えたんです。

文章がうまくなりたいというのは長年の願いで、文章術の本をいろいろ読んできました。最近読んだ本の中に、『三行で撃つ』があります。note界隈でも人気のあの本です。そこで言及されていたいくつかの点を気にして書くようになりました。できているかどうかはともかく、気にしています。

・一行を短くする
・タイトルと書きだしに気を配る
・編集作業では流れとリズムを重視する
・場面で気持ちを語る
・起承転結の転のバリエーションを意識する

これは一つひとつ書き始めると終わらなくなりそうなので、またの機会に改めて書きます。

大げさだけど、生きる姿勢まで変えた

毎日投稿を始めたそのときから、ネタ探しの日々が始まります。毎日、ネタはないかと考えながら暮らす定めです。

ネタ探しを支えるのがメモです。メモは、毎日投稿の生命線です。

わたしもメモの習慣がつきました。メモることは、大したことでなくてもいいんです。子どものさりげない一言や、日々の生活の中での小さな発見でもいい。なにかをきっかけとした、ちょっとした心の動きを書き留めておきます。そこからネタを拾い上げて、コネコネしたり、伸ばしてみたり、いくつかを並べてみたりして、記事に仕立てていきます。

以前は、メモなんてほとんどすることがなかったので、指の隙間をすり抜けていったネタがどれほどあったことか。なんともったいない。

この習慣は、単に記事を書くのに役立つだけではありません。自然と、日々の生活の中に新しい発見を探しにいくようになります

これは、生きる姿勢の変化です。

オモシロいものがやってくるのをただ待つのと、自分から探しにいくのとでは全然違います。探すモードになると、受け身の目には見えなかったものが見えるようになります

わたしの場合は、子どもがぽろっと発した言葉を前よりも敏感に拾えるようになったり、いまの事象をとらえて過去に遡ってみたり、思考の幅が広がったように感じます。

生きる姿勢なんていうと大げさですけどね。でも、前よりも身の回りに注意を払って、積極的に生きている実感があります。

おわりに

最後に、今日まで途切れずに毎日書けたのは、ライラン企画のおかげです。一人ではゼッタイに66日も書き続けられていません。ヤスさん、こんな意味ある企画を打ち上げてくださって、本当にありがとうございました。

そして、一緒に走ってくれたライラン走者の皆さん、わたしの記事を読みにきてくださった方々。スキやコメントがあったことは、書くモチベーションを大きくしてくれました。書くのは孤独だけど、フィードバックがあることで孤独ではなくなります。文章を通して交流できたことが嬉しいです。心よりお礼を。

そして、これからもどうぞよろしくお願いします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
Xもやっています。繋がってくださると嬉しいです。https://twitter.com/Matsumura_us

66日目。完走しました!


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