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今日の注目記事に選ばれて喜んでいたら、「それ、おもしろいの?」と突っ込まれた話
昨日の夜のことです。
全米が注目したスーパーボールをテレビの前で観戦し、フィラデルフィア・イーグルスの圧倒的勝利を見届けてから、寝室へ向かいました。
いつもの習慣で、noteの通知を確認しようとページを開いたら、パーンと見たことのある画面が現れて、その中でぴらぴらと紙吹雪が舞いました。
あなたの記事が「今日の注目記事」に選ばれました。
え。一瞬すべての動きが静止する。
「やったー」という歓喜の声と、「どの記事が?」という懐疑的な問いとが、いっぺんに心に湧いてきました。
よく見ると、選んでもらったのはこの記事でした。
どんな記事か、かいつまんで説明します。
わたしには、ぽーんと上に投げたおやつを百発百中でパクっと口で受けて食べることができるというどうでもいい特技があります。その特技が、アメリカの鉄板焼き屋さんでごはんを食べたときに意外な形で活躍した、という話です。
横にいた夫に、記事が公式ページに取り上げられたことをほくほくした気持ちで伝えました。
夫は、わたしが毎日書いていることを知っていて、まるで自分のことのように喜んでくれました。そして、自然な流れとして、なにについて書いた記事なのか尋ねました。
「上に投げたものを口で受けるのがうまいっていう話」
わたしが答えると、夫は2秒ほど黙りました。
会話の合間にしては長いこの沈黙を前にして、わたしは自らの説明がしょぼ過ぎたことを知りました。でも、あの記事を一言でいうと、つまりそういうことです。間違ってはいません。
「...…そんな内容で選んでもらえたの?」
うん、その反問はある意味正しいね。
「それ、おもしろいの?」
いや、もうそれ以上追い詰めないで。
自分でもわかっています。わたしの記事は、一言でいうと「あっそ」で終わるような、なんてことない些細なことです。
・食べ放題へ行くと食べ過ぎる。
・アメリカにいても恵方巻が食べたい。
・英語の電話は難しい。
その一言を、わざわざ1000字から2000字使って言い換えているんです。
一言で言ったら秒で終わってしまうものを、過去を振り返り、余白を語り、感情に任せたりして造形します。こねこね、こねこね。
同じことを言うにしても、そっちの方がおもしろいかなと思って。
おもしろいといいのですが。まあ、おもしろくなくても、また明日があるからいいか、と思って書いています。毎日書いていると、否応なくポジティブになっていく気がします。
(おわり)
読んでくださってありがとうございます。
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