【読書】本屋大賞ノミネート作品【5冊紹介:後半】
皆さんこんばんは、花車です。
本屋大賞ノミネート作品、10冊読み終わりました!
今日は、後半の5冊を紹介していきます。
前半の5冊は、よろしければこちらからどうぞ↓
今回の5冊は、少し生きづらいな、疲れてしまったなと感じている方に寄り添ってくれるような作品ばかりです。
そんな誰かに届くと良いなと願いながら書いていきます。
『川のほとりに立つ者は』寺地はるな
清瀬みたいな人は、少なくない気がします。真面目で努力家でまっすぐで、一方で、抱え込んでしまい、自分だけが頑張っているという気持ちになりやすいタイプ。私にもこのような面があります。
顔を上げて、周りの人とのコミュニケーションをもう一歩深めてみたら、何か変わるかもしれないとこの本は思わせてくれました。隣の人が、自分には理解できない行動をとったとき、眉をひそめるのではなくて、何か事情があるのかなと考え、話をしてみる。そんな丁寧さ、余裕を持っていたいと感じます。
『月の立つ林で』青山美智子
青山美智子さんの作品は、どれも本当に優しくて温かいです。もう頑張れないと思ったとき、誰にも相談できなくて苦しいとき、そっとこの本を開いてみたら何か変わるかもしれません。
こちらの作品を読むと、上手くいかない、全然前に進めていないと思うときでも、自分を肯定できるようになる気がします。また、何もわかってくれない、自分のことを好きではないのだろうと感じる周りの人のことも、少し理解を進めて、肯定できるようになるかもしれません。
『宙ごはん』町田そのこ
母親とは、家族とは。複雑な家庭環境の中で、悩みながらも成長していく宙が眩しいです。読むのが苦しいと感じる場面もありますが、美味しそうなご飯の描写に、心がほっこりします。
宙はとても頑張り屋さんで、大人びている面がありますが、それでも一人で生きているわけではなく、周りに支えられています。自らの役割を果たしつつも、一人だけで何とかしようとせず、時には周囲を頼りつつ、一歩ずつ進んでいけばよいのだと改めて感じました。
ここまでの3作品すべて、頑張っている人、頑張りすぎて疲れている人、自分では頑張れていないと思っているけれど外から見れば充分頑張っている人、そんな皆さんを応援してくれるものだと思います。
強がらなくていいよ、もっと頼っていいんだよ、周りには温かい仲間がいて支えてくれているよ。
そんなメッセージがまっすぐ伝わってきます。
『光のとこにいてね』一穂ミチ
「私たちは全然違って、だからお互いが必要だった」「わたしたちは互いが互いのお守りだった」
素敵な関係です。それが同性であれ、異性であれ、とても尊いものだと感じます。そんな相手と出会えるのは奇跡のようなもので、結珠と果遠は、二人とも大変厳しい道を歩んではいるものの、幸せなのかもしれないと考えました。
終わり方が好きです。読み終えた後、光の中で、しばらく余韻に浸っていました。二人の未来にどうか笑顔がありますようにと願っています。
『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒
安壇美緒さんの作品は初めて読んだのですが、とても魅力的で、引き込まれました。
橘が少しずつ周囲に心を開いていくのが、自分のことのように嬉しかったです。勇気を出して、「恐れの向こう側」へと踏み出す橘を応援したくなりました。
周囲の人との信頼関係を大切にしたいと心から思います。
以上、本屋大賞ノミネート作品をすべて読んできました。
発表を楽しみに待ちたいと思います✨
気になった本があった方は、ぜひ手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう!
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