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家族のやりくりと私の選んだ道、そして心に残った葛藤
私は18歳で鍼灸の専門学校に進学しました。そこでは「鍼灸」と「柔道整復師」の2つの分野があり、私は「鍼灸」に進みました。クラスは約20人で、ほとんどが年下の新卒の子たち。あとはちらほら年上の人たちがいました。
知り合いだった3つ上のHさんも居たので、少し安心感はありました。私は、年下とも年上とも仲良くしていたけど、プライベートで会うことはほとんどなく、授業が終わればさっと帰る、そんな日々を過ごしていました。
学校へは、ママから譲ってもらった車で通っていました^^片道30分かけていく学校は、私にとって自分だけの時間でもあり、いい気分転換にもなっていました。もちろん、ママには本当に感謝していました。
ただ、入学する際に少し親と衝突があったのです、学費のことです。姉が大学に進学したとき、親はある程度お金を出していたのに、私の時は援助がありませんでした。奨学金(無利子)を何とか通しましたが、入学金や授業料の残りは自分でどうにかするしかなくて、バイトで貯めたお金を使って支払うことになりました。「高校を中退してしまったし」「大学じゃなくて専門だから」「自分で選んだ道だから」と、納得しようと自分に言い聞かせていましたが、やっぱりやはりどこかで納得できていない自分もいました。
それから何年か後、親から「学資保険があったんだけど、家のやりくりであなたの分は1年ずれたから使っちゃったのよ」と笑いながら話されたのですが…wなんだかその話を聞いた時、過去のことなのに、たまらなく悲しくなりました。「なんで私だけ?」って、その思いがずっと胸に引っかかって疎外感が果てしなく残りました。兄弟3人は学資保険をしっかり受け取っていたので、なおさら自分だけが置き去りにされたような気がして。
でも、今振り返ってみると、あの時親がやりくりできていなかったら、うちの家族はどうなっていたかわからない。だから、今ではあの選択も仕方がなかったんだなと思っています。
続く…