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すべてが空っぽになった瞬間

そしてその出張の日、ふとYのパソコンに目がとまりました。iPhoneと同期されて、アルバムやメールもそのまま見える状態だったんです。「見てはいけない」と思いつつも、どうしても胸騒ぎが消えなくて…気づいたら開いてしまっていました。

アルバムには、数時間前に撮られた1枚の写真が。どこかの立体駐車場みたいな場所でした。「ああ、Yらしいな。忘れないために撮ったのかも」と思ったその瞬間、写真の上に表示された位置情報に目がとまりました。「名古屋に出張」って聞いていたのに、そこには…「横浜」と書かれていて、頭の中が「?」でいっぱいになって、血の気がサーッと引いていくのがわかりました。

さらに、メールを確認してみると、ちょうど1週間前ぐらいに「ホテル予約完了」の通知が…。前回の記事でも書きましたが、パソコンに同期されたネットの検索履歴には「デート」「横浜」「カップル」「高級」「レストラン」などがあって、私は「私のために調べてくれてるのかも」なんて思っていたんです。wでも、そのメールには「大人2名一室」とその日の日付が書かれていて…笑いと冷たい涙が込み上げる、そんな瞬間でした。w

なんか、今までで一番心が空っぽになったような感覚でした。もう、何も考えられなくて。友人に打ち明けたら「私なら出ていくね」と言われて、それが正解なんだろう、と。すべてを詰め込んで出ていくことを決意したのです。

確かYが出張に行った日の夜、「飲んでるから電話できない」と言っていたのも…全部が繋がって、もうどうしようもない気持ちでした。w

最後に、「いつ帰ってくるの?」とメッセージを送ると、「もう少ししたら帰る」と最後まで嘘をつかれて、なんだか心がひんやりしていく感覚でいっぱいに。今でも思い出すと、冷たい感覚が蘇ってくる気がします。

荷物をすべて車に詰め込み、その家を出た先で待っていたのは…私にとってはさらに予想外の展開でした(笑)

続く…

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