【睡眠不足になると怒りやすくなる!】
“睡眠を十分にとっていない人は、十分にとっている人に比べて、午後の集中力に欠けたり、翌日に怒りを感じやすかった” という米イリノイ大学の研究があります。
子どもに感情的に怒らない親でいるためには、睡眠を十分にとる必要がありそうです。
それでは、良い睡眠をとるにはどうしたらよいのでしょう。
メラトニンという睡眠を促してくれるホルモンがありますが、
明るい昼間にはメラトニンの分泌量は少なく覚醒していますが、夜、暗くなると多くなり、次第に眠くなります。
ところが、現代は眠る直前まで、携帯電話やパソコンなどの人工照明(ブルーライトを含む光)を見てしまっているため、メラトニンの量が増えず、入眠が妨げられ、睡眠不足に陥ります。
寝る前に、携帯電話やパソコンを見るのは避けたいですね。
それでは、どのくらい睡眠時間を取ったらよいのでしょう。
厚生労働省の「ぐっすりガイド(仮)」という資料によると、“必要な睡眠時間は年齢によって変化する”とされています。
15歳前後では8時間
25歳前後では7時間
45歳前後では6.5時間
65歳前後では6時間
ということは、起きる時間の8時間前には、携帯やパソコンから離れて、お子さんと一緒に眠る準備をするのが理想的ですね。
しかし、なかなかそうはいきませんよね・・・
子どもは学習塾の終わる時間が21時を過ぎていたり、
大人は残業で帰りが遅くなったりして、就寝時間が23時、日をまたぐことも・・・
でも、できる限り工夫して睡眠時間を確保したいものですね。
学習塾に通わなくて済む方法を検討してみるのもおすすめです。
とてもわかりやすい解説の動画サイトやe-ラーニングなど自宅にいながら勉強できる様々な方法があります。
運動をすると、セロトニン(メラトニンの材料)が増えるので
朝日を浴びて20分のウォーキングをしたり、筋トレなどをすることで、より良い睡眠につながります。
(詳細は「」に書いています)
よく眠れたら、些細なことで子どもにガミガミ怒らなくなるかもしれませんね。
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参照:
e-ヘルスネット メラトニン 厚生労働省 2024
睡眠不足は怒りを増幅する
Z Krizan 0276 Does Losing Sleep Unleash Anger?
Sleep, Vol43,2020,(April) : A105
子どもが夜型になっている
就寝時間が日をまたぐ子もいる
e-ヘルスネット 子どもの睡眠 厚生労働省
第2回 健康づくりのための睡眠指針の改訂 に関する検討会 : 厚生労働省「ぐっすりガイド(仮)」令和5年