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僕は大学の四回生だ。今年卒業を控えている。ある夕方道を渡ろうと、していると、一人のヨボヨボのお婆さんが杖をつきながら向こう側から歩いて渡って来るのが見えた。信号は今にも変わりそうに点滅を始めていた。「危ない!」と感じた僕はそのお婆さんに駆け寄っておんぶして向こう側へと渡してあげた。だから赤信号にはかろうじてかからず済んだ。お婆さんは「背負って私を渡してくれるなんて今時なんて親切な子なんだい。」といたく感激して「ありがとう、ありがとう。」と何度も言いながら持っていたカバンからピ
第1話 僕は幼い頃からお笑い番組が大好きだった。テレビで有名な番組などは必ずエアチェックしている。自分で言うのも何だが自分にはお笑いのセンスがあると感じている。大喜利場番組などを見ていても面白い回答がポンポンと浮かんでくる。テレビの大喜利番組に実際に投稿して賞品をもっらたりしたことも結構ある。そんなお笑いのセンスには自信がある僕ではあったが、実際の僕はと言うと、友達も少なくクラスでは目立たない暗い奴だと思われていた。しかしダウンタウンの松本さんが成功したことで明るく人好きの
第2話 以前にも言われたことであるが僕は声が小さいらしかった。これはお笑い芸人にとっては致命的だった。僕は漫才を自分で表現できるようになるためにまず声を大きくしようと考えた。広い公園へと出かけて行って毎日発声練習をした。
第3話 僕たちお笑い芸人が良く行く居酒屋に「たこ八」というのがある。ここは行きさえすれば必ず誰かしらお笑い芸人が食事をしているという芸人のいきつけの店だ。発声練習のおかげで声が出てキャラクター的にもたってきた僕はこの先どうやって売れていけばいいものか真剣に悩んでいた。僕はそのことをオレンジキャップのボケの豊川さんに相談した。
第4話 僕達NSC生は劇場での出番はまだまらえないので、もっぱらストリートライブで漫才をしてその腕を磨く。行きかう人々の足を止めるために必死で漫才をするのだ。「ひっかけ橋という橋がそのメッカとなっている。
第1話 ある若者がいた。かれは一種の特殊能力を持っていた。かれは動物と話ができ る、というか、動物が考えていることが全て把握できてしまうのだ。かれがそ の特種能力に初めて目覚めたのは、かれがまだ幼いようち園生のころだった。彼がある日公園に出かけたときーぴきのしろネコがダンボールの箱 の中に捨てられているのを発見した。それを見たかれは思わず「お前さみしそう だな、かわいそうに。」とつぶやいた。するとネコが、そうやねん、オレ捨てら れてかわいそうやろ。」とつぶやいてきた。かれ
ある日学校に 大型犬が迷いこんできて、一瞬で学内が騒然となった。それこそ生徒の一 人でもかまれたりしたら、大変なことになつてしまう。生徒達は少しおびえた様 子で、遠まきにその犬のことをながめていたが、そこでさんべいがつかさず出て 行つて、こう言った。 このラインより上のエリアが無料で表示されます。
第3話 そんなうにしてサンペイは成長していきやがて20歳なった。この頃になるとサンペイは警察の人たちに頼られるようになっていた.。初めて僕の家に来た警察の人は、雑誌か何かで、僕のことを知ったらしかった。殺人事件の場合、その殺しの現場を 飼っているペットが、目撃している可能性が高いのだ。だからその警察の人は僕の記事を見て、コイツは使えると思ったらしかった。その時に犯人を割り出すことができて以来度々警察の人が来て依頼をしてくるらしかった。 このラインより上のエリアが無料で表示さ
第4話 僕は今大学生で、大学の山岳部に所属している。僕の趣味は自然と触れ合うことで、特に山登りが大好きだった。ある日彼はいつもと同じように一人で山登りにでかけていた。彼はその自然と触れ合う時間が大好きだったので、一緒に行く友達がいる時でも一人で山登りにでかける機会が多かった。 このラインより上のエリアが無料で表示されます。
僕は売れない芸人だ。一応王手事務所に所属はしているが、なにしろ今時はやらない腹話術師を仕事にしているので、とても貧乏だ。今日も相方のピノキオを連れて舞台に立つ。腹話術はそれなりに年の行った人には人気がいまいちだが、子供たちだけにはものすごく受けが良い。だから僕は子供たちに向けて、子供たちに語り掛けるつもりでしゃべっている。人形が口をパクパクと動かすしぐさが可愛いのか、今日も子供たちの拍手喝采を浴びて舞台から戻ってきた。僕は楽屋に相方の人形ピノキオを置いてトイレに行った。そして
第1話 地球に銀河鉄道がやって来た。宇宙間の移動というと、個人で宇宙船に乗って行うのが普通であるが、中にはゆっくり星の移動の間でも旅行気分を味わいたいという人もいる。そうゆう人たちのために銀河鉄道はあるのだ。だから銀河鉄道には超お金持ちしか乗れない。銀河鉄道は半年かけて惑星の間を運航する。だから地球に来るのも半年ぶりだ。その銀河鉄道が地球に降り立つ様を一人の青年がうらやましそうな目で見ている。彼の名は三郎、幼い頃から超貧乏で、お金にはいつも苦労させられていた。だから銀河鉄
第2話 僕は食事の席で一人の老人紳士と知り合いになった。彼は隣の隣のボーグ星まで帰る途中らしかった。話しているうちに彼には若くして他界してしまった息子がいたことが分かった。
第3話 地球を出発してから一週間ほどで隣のプレアデス星へ着いた。その滞在中僕は銀河鉄道が斡旋してくれるホテルで過ごすことにした。ホテルでの暮らしは僕が経験したことが無い程ゴージャスなもので、僕はそこでの暮らしを楽しんだ。
第4話 僕は泊めてもらったせめてものお礼だと思って二人に肩たたきをしてあげた。実家でも良く父母にしてあげるので、手慣れたものだった。老紳士は「本当に気持ちがよかった。疲れが一気にとれた気がするよ。」と言ってくれた。 このラインより上のエリアが無料で表示されます。