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大学生と一家

僕は大学の四回生だ。今年卒業を控えている。ある夕方道を渡ろうと、していると、一人のヨボヨボのお婆さんが杖をつきながら向こう側から歩いて渡って来るのが見えた。信号は今にも変わりそうに点滅を始めていた。「危ない!」と感じた僕はそのお婆さんに駆け寄っておんぶして向こう側へと渡してあげた。だから赤信号にはかろうじてかからず済んだ。お婆さんは「背負って私を渡してくれるなんて今時なんて親切な子なんだい。」といたく感激して「ありがとう、ありがとう。」と何度も言いながら持っていたカバンからピーナッツチョコレートを取り出して僕に渡してくれた。チョコレートに目がない僕はありがたくそれを頂いた。僕は反対側にある公園を抜けて家路についた。公園を抜ける途中で先日入った神社のおかみさんが、犬を連れて散歩していたので、僕は「可愛いですね」とその犬の頭をなでながらその女性としばらくの間立ち話をした。そして公園を抜けて自分の家があるハイツへと帰宅した。家でぼんやりTVを眺めていると、「ピンポーン」と呼び鈴が鳴った。一体誰だろうと思って出てみると、カメラの前には先ほどおんぶして道を渡してあげたお婆さんと、その家族と思われるお爺さんと父、母、そして男の子と女の子の子供一人ずつという一家が映っていた。僕が「何か要ですか?」と訪ねると、お婆さんは物凄くバツが悪そうにしながら答えた。あなたが先ほど親切に負ぶって渡してくれた後、あとをこっそりつけて行って:お宅を知りました。公園を抜けてすぐの所にお宅があったので、私の足でもどうにか追いつけました。実は私たち多額の借金があって、その苦しさカラ逃れるためにこの土地へ夜逃げしてきたばっかりなんです。だから勿論今夜泊まる当ても何も無い。野宿というのは大人の私たちは我慢すれば済む話ですが、何も知らない子供たちまで野宿させるのは何だか可哀そうで、親切にしらった上誠にすまないが、一晩だけ泊めてもらう訳には行きませんか?とお婆さんは言った。「何?夜逃げ?借金を苦に。それで今晩家へ泊めて欲しいろいう話ですか?」彼はしばらく考えて、今時夜逃げなんて本当にあるんだな。と借金をしたことが無い彼は思った。確かに子供たちに野宿させるのは可哀そうだ。と感じた親切な彼は「どうぞおはいり下さいと言って、その一家を自分の部屋へと通してやった。お婆さんは申し訳無さそうに「本当にすまないねぇ、親切に私をおぶってくれた君だからこそきっと泊めてくれるんじゃないかと思ってこうしてお邪魔したんだよ。絶対に迷惑にならないように静かにしておくから一晩置いておくれ。」とお婆さんが言ったので、僕は「僕はずっと一人っ子で兄弟もいなくて寂しかったから、部屋がにぎやかになるのは大歓迎ですよ、どうぞ僕に気を遣わずに、自由にやって下さい。」と言うと、お婆さんは「そうかい?本当にありがとう。」と何度も僕にお礼を言った。僕は裕福な家に生まれ育ったので、部屋は一家四人が泊まるにしては少し手狭な感じがしたが、住めない広さではないので、僕は彼らをおいてあげることにした。「夜逃げ」の意味が分からない子供たちは見慣れない部屋に泊まることにテンションが上がってかとてもはしゃいでいる様子に見えた。僕は子供が大好きだったので、「可愛いいな。」と思って色々と話hshsた。彼らの学校や家での過ごし方など。聞くところによると、最近の子供は全然TV番組を見ずに、YOUTUBEの動画ばっかり見ているらしかった。そこで僕はテレビではバラエティ番組という面白い放送がしているんだ。」と。お笑いが大好きな僕はテレビで漫才やコントなどを沢山見せてやると、子供たちは面白がってたいそう喜んでくれた様子だった。
 


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