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トイレ恐怖症(排尿恐怖症)とは? 心理学の専門家が、原因・割合・症状など詳しく解説

この記事では、トイレ恐怖症(排尿恐怖症)の原因・割合・症状など、心理学の専門家が詳しく解説します!

筆者プロフィール
排尿恐怖症を経験した元オンラインカウンセラー
現在は主に排尿恐怖症に関する情報発信などを行う

1. 症状

トイレ恐怖症(排尿恐怖症)は、トイレの中にいる他人の気配・他人の存在により緊張して排尿できなくなる症状です。

2. 原因

排尿恐怖症の原因として、膀胱や尿道など排尿機能の異常による要因ではなく、心理的な要因とされます。

筆者がカウンセリングを行ってきた排尿恐怖症の男性の多くは、きっかけとして「排尿時にイタズラや邪魔をされたこと」を挙げる声が多く、そのようなイタズラや邪魔をされることが多い中学生までの発症が大半を占めています。

3. 割合

排尿恐怖症の割合は、1%未満と推定されるほど稀です。
実際、筆者がカウンセリングを行ってきた排尿恐怖症の男性の多くは、「小便にも関わらず頻繁に大便器を使っていたのは学校・職場などで自分だけであり、異常に大便が多いと思われる・変に思われる」など、稀な恐怖症であることを起因とする影響を述べています。

4. 克服

排尿恐怖症は、自分の恐怖心をどう克服していくか、自分の心理との戦いです。しかし克服の仕方がよく分からず、排尿恐怖症を放置してしまい、悪化してしまう方も多いのが実情です。
筆者は自身の排尿恐怖症を克服した経験を活かして、オンラインカウンセラーとして活躍した後、排尿恐怖症を克服経験のnoteを公開しています。

5. 学術的分類

世の中には高所恐怖症をはじめ様々な恐怖症がありますが、排尿恐怖症のような他人が関わることで発動する恐怖症は、対人恐怖症(SAD)というカテゴリに位置づけられています(※5)。
なお、他の対人恐怖症(SAD)としては、以下のような恐怖症が挙げられます。

会食恐怖症(外食恐怖症)

会食や外食など人前で食事をする際に過剰に緊張し、食べ物が喉に詰まらないかなどの不安感や、一緒に食事をすることで嫌われたりしないかのではないかという恐怖感を感じる症状です。

電話恐怖症

誰かから電話がかかってくること、あるいは誰かに電話をする際に極度な不安から緊張してしまう症状です。

腹鳴恐怖症

人前で自分のお腹が鳴ることに対して、極度の緊張や不安を感じてしまう症状です。それを気になるあまり、他のことに集中できなくなったりします。

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元排尿恐怖症の心理学専門家 岡本浩一
今後も様々な記事を書いていきます。よろしければご支援頂けますと幸いです