富の最大化と人生の最大化
著書DIE WITH ZEROでは、今を生きる私にたくさんのメッセージをくれる。
その中で、富の最大化をするのがいいのか?人生の最大化をするのがいいのか?とう視点で書かれているページがある。
富の最大化とはもちろん資産の最大化です。
預金や金融商品、不動産やお宝物まで、言い換えると換金可能性の高いものを沢山保有することが幸せにつながるという考え方のことでしょうか。
人生の最大化は人生を満足して生きる事、著書では経験にお金を使えと一貫して主張している。その経験こそがあなたに記憶の配当をあたえ人生を充実させていくと書かれている。
令和の日本で考えると色んな感情が渦巻きなかなか経験にお金を使う事にためらう人も多いと思う。私もその一人である。
2024年は新NISA元年という事もあって、今まで投資をしてこなかった人が躍起になって、投資信託を購入したり、投資信託を購入するために支出を削ったりする人もいると思う。また、継続して投資している私みたいな個人投資家もNISA枠を使い切るために追加投資をしている。
まさに、富の最大化を目指している。
日本の未来は暗いという報道がネットで言われているので、防衛本能が強い日本人は、さらに富を貯める傾向が続くのではないかと思う。
「貯蓄から投資へ」
というキーワードを聞く人も増えたと思う。
だけど考えてみてほしい。
お金を使う事が下手な日本人が投資をしたらどうなるのか?
貯蓄から投資ということは、貯金の最大から金融資産の最大化
になるだけではないのかと最近では感じる。
もちろん金融資産の最大化すれば老後の不安も解決するだろうと思う。だけど、それで人生はそれでいいのだろうか?と著書はメッセージをくれる。
では、どうすれば人生の最大化するのか?と言われると、著書でも書いてあるように早い段階から資産の取崩しに意識を向ける必要があると思う。
私は40代になり、早い人はなくなる人も多い。昨年、新卒の同期の女の子が亡くなった。
若かったり、健康だったりすると気がつかないけど、死というものが、確実に近づいてる事を意識しない。だからこそ人は富の最大化を目指す。
明日や、1年後といった形で死ぬことが分かれば、あなたは何をするだろうか?あれをやっとけばよかった、これもしたかったと後悔することも多いはず。死が近づけば近づくほど、お金が使えなくなり、行動できなくなる。
では、こんな息苦しい日本で、どうやったら人生の最大化できるような行動をできればいいかと考えた私の資産の拡大方法が、インカムゲインを目的とした投資である。もともとキャピタルゲインからインカムゲインに向けてシフトしていたところ著書と出会った。
インカムゲインを目的とした投資は、YouTubeや投資本で効率が悪いと言われる事が多い。
なぜ効率が悪いというと資産効率が悪いためである。投資信託は受け取った配当をファンド内で再投資されるために、税金がかからず再投資される。NISA枠を利用すれば、その値上がり益も非課税である。
反対にインカムゲインはその都度、配当や分配金が出されるため、税金がかかり投資効率が落ちる。
だから資産効率には投資信託がよいといわれる。著書でいうとろこの、富の最大化である。
増えていく資産残高を眺めて死んでいく人が増えるのではないかと思ったりする。
私も金融投資が好きなので、投資信託が有利なのは理解できる。
だけど、その有利な理由には前提条件があって、私は健康で長生きし続けるという大前提が求められる。
そしてその投資信託を保有し続ける事をクリアして、資産が拡大する。
簿記的に考えるとこんな感じになる。
税金は考慮しない
この中で現金という項目が購入時に右側に出ている。
それから、左側(資産側)には出てこない。
そして資産には投資信託がズンズン大きくなっていく。これをひたすら毎月や毎日繰り返すことによって資産拡大を目指す。
しかし、お金は売却しない限り入ってこない。
反対にインカムゲイン投資の方を簿記的に考えると以下のようになる。
左側に配当を貰うたびに左側に現金がでてくる。
言い換えると同じ商品をベースとした金融商品(オルカンとVTI)でも配当といった形で取り崩される。
その取り崩された配当金で人生の最大化をさせる経験に使った方がいいんじゃないかというのが、私の価値観であり2024年時点での投資方法である。
感覚的に、合計年間30万円の配当金や株主優待が入ってくると、人生に若干の変化が訪れる。
めちゃくちゃ人生が変わるわけではないが、ほんの少し、今までと違った、コトやモノを購入しようかなという気持ちになる。
年間30万円が大きいか小さいかはひとそれぞれだけど、今の日本では出来ない事がほとんどないのではないかというくらいの事が、毎年できる余裕が生まれる。将来の資産拡大を放棄して得られる。
こういうことを書くと、最新のiPhoneを買ったり、旅行に行ったりと想像する人が多いと思う。
その中で、一番変化が大きいのはご祝儀である。結婚や出産といったご祝儀を気持ちよく出せるようになった。誰しもが感じるちょっと痛いなという気持ちがなくなった。
見返りなんかないけど、その人が幸せなってほしいという気持ちで気持ちよくお金を送り出せるようになった。
若くてお金のない時は、ご祝儀出すのもきつい時がある。
配当金という世界中の皆様が働いてくれて稼いでくれたお金が、私の大切な人に送り届けられると考えただけ、皆様にありがとう気持ちだし、本当に助かる。
大切な人の結婚式なんて、人生のうちで完璧なピンポイントの日である。
そんな日に気持ちよく結婚式に参加して、その人の幸せを祈る。そして負の感情がなく最大限に楽しむ。配当金があるからこそ、心の余裕が大きい。
この心の余裕が、人生の最大化になるのではないかと最近感じる。
配当金で生活を豊かにするとか、生活に彩りが出るとかいうと金融投資の世界では批判されるけど、資産形成をしながら今を楽しみたい人にとってはいいやり方なのかもしれない。
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