以下の記事の続きになります。
アリストテレス哲学の基本的な考え方について紹介します。
アリストテレス哲学の円形モデルの基本理念
不動の動者
アリストテレスの「不動の動者(Unmoved Mover)」は、彼の神学や形而上学における重要な概念の一つです。これは、アリストテレスが宇宙の原因や最初の動因を考察する中で提唱した概念であり、彼の神学的な思考において重要な位置を占めています。
不動の動者は以下のような特徴を持っています:
動かされざる者: 不動の動者は他からの影響や外部からの動力を必要とせず、自発的に動くものであるとされます。これは他の物事を動かす原因でありながら、自体は何かから動かされる必要がないとされる特異な存在です。
永遠性: 不動の動者は永遠であり、時間や変化に影響を受けない存在とされます。彼の理論では、不動の動者が変化することはなく、常に完全で完結していると考えられています。
全体の原因: アリストテレスは、「不動の動者」が宇宙全体の最初の原因であると見なしました。彼の考えでは、宇宙全体が動く原因として、最初に動かす原動力が必要であるという立場からこの概念が生まれました。
四大属性
ローカパーラ
"ローカパーラ"(लोकपाल)は、宇宙や世界を守護する神々や存在を指す言葉です。ヒンドゥー教においては、様々な神々や神聖な存在が宇宙の異なる領域や方面を守護し、バラモン教典やプラーナ文学などにおいてローカパーラたちに言及されています。
一般的なヒンドゥー教の信仰において、宇宙や世界は複数の層や領域から成り立っており、それぞれ異なる神々や守護者によって管理されていると考えられています。ローカパーラたちはそれぞれの領域で秩序を維持し、宇宙の調和を保つ役割を果たしています。
以下は、アシュタローカパーラのメンバーと各神の守護領域についての一般的な情報です:
インドラ(Indra):
アグニ(Agni):
ヤマ(Yama):
ニルリティ(Nirriti):
ヴァルナ(Varuna):
ヴァユ(Vayu):
クベラ(Kubera):
イーシャーナ(Ishana)またはシヴァ(Shiva):
これらの神々は、宇宙全体を守り、調和を維持するための役割を果たすとされています。
知行合一
「知行合一(ちぎょうごういつ)」は、主に中国の儒教思想における概念で、知識と行動が一体となっている状態を指します。これは、知識を得ることと実践することが分離せず、統一されたものとして捉えられる思想です。この考え方は、儒学や儒教哲学の重要な原則の一つとされています。
「知行合一」には以下のような特徴があります:
知行一致:
学びと実践の統一:
倫理と徳の追求:
人間関係と社会への貢献:
「知行合一」は、儒教の教育理念や人間観において根本的な原則として位置づけられ、人間の成長と社会の発展に対する指針となっています。
まとめ
・不動の動者(Unmoved Mover)と呼ばれる動かざる者が第一原因として存在し、外部からの動力を必要とせず、自発的に動く
・火、空気、水、土の4つを「単純物体」に「熱・冷」「湿・乾」という二対の相反する性質を挙げ、これらの組み合わせによって8段階の円形モデルが完成する。
・ヒンドゥー教にはローカパーラと呼ばれる各8段階プロセスの1つの領域(ロカ)を守護する神が存在する
・学び(知識の獲得)と実践(行動の実施)は8段階の円形モデルに統合されている
・受肉した主観性としての身体は、世界の世界についての前意識的、前述語的な理解を利用して、常に存在する世界の枠内で物事を意図的に精緻化する