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この百合の花は木彫


作者紹介 

須田悦弘(すだよしひろ)造形作家


1969年山梨県生まれ、1992年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業

朴の木(ほうのき)で
草木を本物のように彫刻、彩色し、
それが置かれた空間を作品とする
インスタレーションを展開している

  インスタレーション・場所や空間全体を作品として体験させる
            現代美術の芸術表現

珍しくしっくりきた現代美術の作家さんです

2022年瀬戸内国際芸術祭 プロフィール写真


作品紹介

作品「雑草」制作過程  葉を一枚一枚彫り 岩絵の具で彩色 
BEAMING ARTS*  2010.11.20 より
作品「百合」・鉄家具の図柄が「百合」 
 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)


作品「雑草」 画面中央右上、小さい葉っぱ  東京都庭園美術館


須田の作品にはじめて出合ったのは
4月に出かけた
東京都庭園美術館
「旧朝香宮邸を読み解くAtoZ」の展覧会でした

どれも作品であるとは知らず
「雑草が可愛い~」と娘に言われ、
「まあ~ほんと」とうなずき
じ~っとみてしまう

すると警備係の女性が
微笑みながら
別にタイルの割れ目からの
「雑草」もありますよ、と
教えてくださる

この時点で
作品が展示されていると
気づきそうなものですが
分かりませんでした、、、

作品「椿」が一輪 東京都庭園美術館の階段

これは
ガラスにある椿の花柄に
インスパイアされ
ごく自然に咲いていますね、、、

展示された植物たちが 
本人須田のインスタレーション作品と
会場を後にしてから
知る事となります

作品展のパンフレットにも
紹介があったのですが
ピンとこず、
なんとのんきなことでしょう、、、



東京都庭園美術館の”開館40周年記念誌”
「旧朝香宮邸を読み解くA to Z」には
上記以外にも作品が紹介されています

雑草

 

昼顔
都忘れ



作品への思い、これからの展示会など 

岩絵の具が好きです

心ひかれる
日本画にあるような
写実的な静物の
静謐で独特な強さを

岩絵の具が使われた作品から
感じたかった、
近づきたかった、、、 
対話したかった 

現代美術と言えば
ポップアートの村上隆、
水玉やカボチャ模様の草間彌生、
犬や少女の奈良美智などしか知らず、
苦手かな~でした

そんな中で
こんなに分かりやすい
自然の草木の作品に
遭遇し目が覚めました

食わず嫌いを改め
彫刻、焼物、絵画ばかりでなく
須田悦弘インスタレーション
みつけ
鑑賞したいものです


これからの作品展は
東京で開催されるのがありました

 須田悦弘展
渋谷区立松濤美術館 2024年11月30日~2025年2月2日

お近くの方はいかがですか、、、


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