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集団でいるための人類の発展の過程が、たくさんの思考のワナを生み出しているのか??

おはようございます!

今日も引き続き、『Think right(著:ロルフ・ドベリ)』のアウトプットを行ってまいります。

前半部分が終わるころとなりましたが、内容的にも人間の心理、思い込みがいかに働くかを社会的実験も含めて解説されており、読めば読むほど、面白さが増してくる本となっております。


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21.平均への回帰のワナ

物事は、「平均値」へ戻っていくようになっているのです。一方に偏った事象は、もう一方の方へ戻る作用が働きます。つまり、「いつもの状態」に落ち着くように出来ています。

気候や痛み、トレーニング効果などもその例となります。

【対応】

「医者に行ったら元気になった」や「不調な時に雇った人材のおかげで、現在は正常に……」などを発する人物や事象には要注意をしましょう。


22.共有地の悲劇のワナ

共同地で牛を飼い、プラスは個人の利益、損失は全体で補填となった場合、どのようなことが起こるのでしょうか。

個人が利益を追い求め、社会的秩序が乱れる現象が起きます。解決策として、私有化、もしくは管理が挙げられていますが、それも難し様子です。

人間が発展してくる過程において、個人の利益と共有化におけるジレンマの解消をしてこなかったのが一番の要因です。それは、これまでは無制限に資源をしようすることができたこと、1万年前までは50人規模の共同体であったことが起因となっています。

つまり、1つのグループが100人以上で構成され、社会的再生能力が限界に達した結果生じた現象であるのです。

【対応】

「何かを理解しないことによって収入を得ている人に、その何かをわからせることは難しい」とアメリカの作家、アプトン・シンクレアが述べているように、起こり得ることとして理解を深めていく必要がありそうです。


23.結果による錯覚のワナ

例えば、100万頭のサルが投資をはじめ、10年後に利益を上げていたのは1000頭、20年後に利益を上げていたのは1頭であった場合、その1を「成功ザル」として、「成功の法則」を探すことが始まるでしょう。

「過程」ではなく、「結果」から下された判断を評価してしまうのです。

【対応】

正しく判断するために、「過程」と「数」に注視をしましょう。

「どうして、そのように判断したのか?」をもう一度考えましょう。


24.集団思考のワナ

ひとりひとりが普通の状況で判断していたらそうならなかった愚かな決定が、集団で話し合ったために、下されてしまうことを指します。

結束の固いグループメンバーが「幻想を創り上げること」で連帯感が強まるために起こり、そこには、自分たちは不死身であり、満場一致しているという幻想が生じています。

【対応】

結束の固いグループの中で、意見が一一致しているときは、必ず、自分の意見をしましょう。「悪魔の代弁者」になることを覚悟するのです。


25.確率の無視のワナ

例えば、「10億円」くじと「100万円」くじ、どちらを選びますか?

確率は、それぞれ「1億分の1」と「1万分の1」となります。

この場合においても、前者を選ぶ比率は変わらないのです。人間の脳が「結果の規模や過程」には反応をしますが、「確立には反応をしない」という性質を持っているからです。「確立を直感的に理解する」力とも言えます。

【対応】

危険が全くない状態に際しては、様々なリスクを正しく判断することができないため、計算をすることを覚えましょう。


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結果による錯覚は、PXでも様々勉強をしてまいりましたが、プロセスを評価して初めて、結果への結びつきが見えるということですね。

僕たちは、「結果オーライ」として、「良い結果」からしからその過程を観ようとしません。どこが良くなかったのか、改善点なのか……その逆もしかり、強みはどこなのかを理解するためにはプロセスがより重要視される必要があるでしょう。


ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

acty home

講内 源太


追伸

医療/介護に従事する皆様に捧げます……新しい日の出を共に迎えましょう!!


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