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数字が導く「ウソ」に振り回されない -確率論の分母を見抜く-

おはようございます!
久々の朝更新となりましたが、気持ちだけは毎日更新していたと言いたい今日この頃です。
#気持ち強め
#習慣力
#三日坊主

さて、今日も読書メモの回です。

「仕事が出来る人」に共通するたった一つの思考法
数値化の鬼(著:安藤広大)

前回は、行動量を規定するものとして、「KPI」を設定し、まずはその量を圧倒的に増やすことを学びました。その上での、PDCAサイクルを回すことが必要になります。

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識学における「確率」論

今回は、行動を制限する因子となる「確率」の話です。
勝率80%と60%であれば、前者の方が良い印象があります。ですが、前者は5回中4回、後者は100回中60回であったとしたら、どうでしょうか。
つまり、確立に関しては、分母が重要なのです。

識学において、「伸び悩みの天井」は存在すると規定しますが、「全ての人は成長をする」という前提の基、条件を整える仕組みが必要になると考えるとのこと。

伸び悩む人は、環境に「既得権益」が生じている状態であり、頑張り続けることをしなくなった人たちでもあります。この現状維持は、衰退を示します。
いち早く、成長への意識を再起動させる必要がありますが、そのためには、自分で動き始めるしかありません。これが大前提です。

しかし、成長をすることを信じていたが、どこかでボタンを掛け違い、何かのタイミングで伸び悩む人となったと考えられ、「仕組み」の問題であると著者は述べています。

プレイヤーとしての量をこなしていた人が、30-40代に差し掛かると、後輩が入り、その前で、「失敗したくない」との思いが芽生えます。そうなると、行動量よりも、達成率/契約率/成功率の%にこだわり始めます。
10件中8件の80%よりも、50件中25件の50%の方が評価されるべきです。量から質へのシフト自体は問題ありませんが、量が質を上回ってはいけないのです。行動量ファーストです。

行動量が低下する要因は、失敗への恥です。
人間の脳は負の重要性を強調するようにシステムが組まれており、失敗に対する情報は多くなります。結果、評論家に行きつきます。

出世をするということは、個人としての行動量をチームとしての行動量へシフトするとともに、確率のことばかり考えないようにすることでもあります。

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マネージャー/経営者の視点

プレイヤーはが%のワナにかからないようにすることが重要です。
チャレンジすることが不利益になってしまうことを避けるのです。%は印象操作として利用が出来ることから、分母が何よりも重要なのです。

組織と個人がブレーキを踏むのもその視点が欠けるためではあります。
「この辺でセーブしておこう」・「余力を残しておこう」というのは、本気を出さなくなります。余力は投資をすることで成長を生むものであって、節約ではないのです。
長期的視点を持つことが求められています。

個人ではなく、システムで解決することが求められています。

システムとなると、一番の最たる例は、「インセンティブ制度」です。
これは、取り扱いが要注意となります。
短期的には、社内競争によるメリットを受けますが、長期的には、目先と期事に区切られ、帰属意識を低下させるデメリットを生み出します。評価に関しても、達成、もしくは未達成のみであり、中間管理職は不要となります。
そのため、プレイヤーが組織に貢献するインセンティブが全くなくなるのです。

インセンティブ×「連続性の評価」=マイナス評価の導入

これが解決策となると著者は提示しています。
評価にはゼロ評価はなく、良いか、悪いかのみであるとするのです。ダメであったが「ゼロ」となると、ダメが当たり前になり、現状維持をしても良い感覚に陥ります。
マイナス評価は、人格や人間性に結びつくものではなく、成長を信じるからこその評価でもあります。

評価をする場合、平均値を算出する場合もあります。
ここの罠にもかからないようにしましょう。

例えば、A:1000万円、B:600万円、C:200万円だとすると、平均は600万円になります。しかし、条件がBが好条件である場合、Bの600万円と平均の600万円は同じ意味を持つものとなるのでしょうか。

都合の良い数字を算出できるのも、平均であるのです。
数字は徹底的に数字で詰めなければなりません。疑問に思ったり、納得できないものに数字を変換するのです。

この手法の行き着く先は、「2:6:2」の組織マネジメントにおいて、「10:0:0」に近づけていくことです。

視点としては、「数字の嘘」を見抜くことです。
行動量が減るということは確率も下がります。対策としては、自分で自分の行動量を観ることであり、上司が部下の行動量をマネジメントすることでもあります。
行動量に着目するプレイヤーが成長を続けるのです。

確認すべき事項は、%の分母と分子がいくつかということでしょう。


今日も学んだ!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

アクティホーム
講内 源太

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