「いい人に思われたい」リーダーに必要なのは、自己を追い込む‟修羅場”なのかもしれない?!
おはようございます。
『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み(著:古野俊幸)』の読書メモです。
前回までは、いい人に思われたい「受容性」の高いリーダーが組織や部下を殺していく理由を観ていきました。機会損失と甘い相互評価が大きな要因となっています。
では、『宇宙兄弟』の中のおいて、「受容性」の高いリーダーはどのように振舞っていたのでしょうか。
早速観ていきましょう。
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『宇宙兄弟』の中で、「受容性」の高いリーダーとして描かれているのは、‟金子シャロン”です。天文学者でもあり、ムッタとヒビトの第2の母という存在でもあります。
ムッタとのシーンから観ていきましょう。
宇宙飛行士の1次審査を、ムッタは‟受けない”とシャロンに報告するところから始まります。315人中、2-3人しか受からないのであれば、自分には無理だと諦めてしまったのです。
シャロンは何も反論をせず、昔のことを思い出すように支援します。
‟音のセッションで、1時間かけて1番音の出にくい「トランペット」を選んだ瞬間”のことを思い出すように支援します。
その理由は何かを。
ムッタは「金ぴか」だったという理由で選んだのですが、その時のようなワクワクする気持ちは今はないのだろうかと思い起こすように、シャロンは仕向けるのです。
ここに大きなヒントがありました。
決して問い詰めることなく、そのままを受け入れ、相手の原点を思い出させるようにアプローチを行っています。そして、「受容性」のディストレス状態でもある‟お節介”の姿勢取らないように努めています。
では、タイプの違うヒビトとのシーンではどうでしょうか。
ヒビトが宇宙での事故後、パニック障害に陥っているところのシーンから観ていきましょう。
パニック障害が言い出せないヒビトの心の中には、‟ムッタと兄弟で月面に立つ”というシャロンとの約束が果たせないという想いが常に巡っていました。
そのようなヒビトの様子に対して、シャロンは一言、「じゃ、治るわよ」というのです。これまでのヒビトの性格(拡散性)から、相談せず、想いが向いたときに成し遂げる特性を持っているのを理解していたのです。
ここにも大きなヒントがあります。
「受容性」の高いリーダーは、困っている部下を放っておくことに対して、‟居心地の悪さ”や‟寂しさ”を感じます。そこをあえて、信じて待つことができるのか、口を出さずに見守ることができるのかがカギとなるのです。
著者は、「受容性」の洗練度を上げるという表現をしています。
過去にコラボした凝縮性、拡散性など強烈な人を思い出すのです。このような因子を持つい人は、‟相手を慮る/世話を焼く/大目に見る”をしない人たちです。
ある程度の修羅場を経験しないと、高いレベルにはいくことができないのです。自立を促し、見守り続けることが重要であり、自己アピールにならないように気をつけましょう。
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組織や部下を殺さないリーダーであるためには、自身の中の経験をさらに深めていく必要がありそうです。
過去に経験をしていなのであれば、敢えて、自身の成長のために、因子の異なるリーダーのもとで学ぶ機会が重要となるのでしょう。
鍵は「修羅場」ですね。
今日も学んだーーー!!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!
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講内 源太